スマホの月間通信量は50%以上が3GB以下――MM総研の調査結果
MM総研は、フィーチャーフォン、スマートフォン、MVNO利用者に対するアンケート調査を実施。月額利用料金と音声通話・データ通信サービスの利用実態についての結果を発表した。
MM総研は、2月16日にNTTドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobileのフィーチャーフォン/スマートフォンと、MVNO利用者に対するアンケート調査の分析結果を発表した。
通話料・データ通信料・オプション料を合計した月額利用料金について分析したところ、大手キャリアスマートフォン利用者は6353円とフィーチャーフォンの約2.2倍となった。MVNO利用者は音声SIMと非対応SIMで平均利用料金を算出して比較し、音声SIMは2484円、非対応SIMは1862円だった。
利用端末別にの1週間の平均音声通話時間(IP電話サービスは除く)を聞いたところ、フィーチャーフォンは19.8分、スマートフォンは23.4分、音声対応MVNOは19.0分となり、2015年12月に行った前回調査と比べ音声対応MVNOの通話時間は週5.9分から10分以上増加した。
キャリアのスマートフォン利用者を対象とした前月のデータ通信量は、「分からない」と回答したユーザーを除き、平均データ通信量は4.22GB、中央値は3.00GB。2015年12月の前回調査は平均4.31GB、中央値3.00GBだったので、全体的な傾向に変化は見られなかった。
有効回答のみを対象とした月間通信量は「1GB以下」が21.9%、「2GB以下」が21.4%、「3GB以下」が12.7%となり、56%のユーザーが3GB以下だった。
また、MVNO利用者の契約している通信容量プランは、月額3GB以下が41.4%、2GB以下が23.1%、5GB以下が10.3%となった。
利用端末別に1日の通信サービス利用時間について分析した結果は、フィーチャーフォンは45.1分、スマートフォンは128分、MVNOは164.2分となった。
用途の全13項目を「コミュニケーション」「情報収集」「エンタメ」「その他」に集約した用途別の利用時間は、スマートフォン・MVNOは「情報収集」「エンタメ」「コミュニケーション」の順、フィーチャーフォンは「情報収集」「コミュニケーション」「エンタメ」の順で利用時間が長くなった。
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