格安SIMでもたくさん通話したい! MVNOの通話定額オプションを整理する(3/7 ページ)
今や大手キャリアでは通話定額が当たり前だが、格安のMVNOでもオプションを追加することで通話定額が利用できるようになってきた。ライトな1回数分のオプションから、長電話派にうれしい24時間通話定額まで、MVNOの通話定額オプションをまとめた。
MVNOで最も多い通話定額は「5分かけ放題」
プレフィックス方式の通話定額オプションで最も多いのは「1回5分まで」のかけ放題だ。月額料金は800~850円と前述の1回1分、3分までより高いが、どのMVNOも何度でも電話をかけられる。
MVNO | オプション名 | 月額料金 | 必要なアプリ | 時間超過後の通話料 | その他メリット |
---|---|---|---|---|---|
nuroモバイル | nuroモバイルでんわ5分かけ放題 | 800円 | nuroモバイルでんわ | 10円/30秒 | 月毎に付け外し可 |
FREETEL | だれでもカケホーダイ | 840円 | だれでもカケホーダイ | 10円/30秒 | - |
楽天モバイル | 楽天でんわ5分かけ放題 | 850円 | 楽天でんわ | 10円/30秒 | - |
mineo | 5分かけ放題サービス | 850円 | mineoでんわ | 10円/30秒 | - |
イオンモバイル | イオンでんわ5分かけ放題 | 850円 | イオンでんわ | 10円/30秒 | - |
もしもシークス | かけたい放題ライト | 850円 | かけたい放題 | 19.9円/30秒 | - |
DMM mobile | 5分かけ放題 | 850円 | DMMトーク | 10円/30秒 | - |
MVNOのプレフィックス方式を採用した「1回5分まで」の通話定額オプション一覧。8社が提供しておりニーズは高そうだ |
最安は「nuroモバイル」の月額800円。しかもnuroモバイルの場合、月ごとに付け外しができるので、通話が多い月だけオプションを追加する、という使い方が可能だ。
1回5分までの通話は前述の総務省のデータを参考にすれば長過ぎるが、常に平均的な通話になるとは限らない。ときに話が長引くこともあるだろう。そんな予想ができない会話が多い人に向いている。
そう考えるとビジネスにしてもプライベートにしても、さまざまな人と話す機会が多いのなら、1回5分までの通話定額が最適といえる。
1回10分まではIIJmioが最安
これまでは通話が短い人向けだったが、プレフィックス方式には長電話の人向けのオプションもある。「1回10分まで」の通話定額が5社、「1回120分まで」という2時間も話せるオプションも1社から提供されているのだ。
MVNO | オプション名 | 月額料金 | 必要なアプリ | 10分かけ放題 | 120分かけ放題 | 時間超過後の通話料 | その他メリット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
IIJmio | 通話定額オプション | 830円 | みおふぉんダイアル | ○ | × | 10円/30秒(家族は8円/30秒) | 家族は30分かけ放題 |
J-mobile | Jmoba10分かけ放題 | 850円 | Jmobaでんわ | 〇 | × | 10円/30秒 | - |
OCN モバイル ONE | 10分かけ放題オプション | 850円 | OCNでんわ | 〇 | × | 10円/30秒 | - |
スマモバ | スマート通話定額プレミアム | 850円 | 0035でんわ | ○ | × | 20円/30秒 | - |
FREETEL | だれでもカケホーダイ | 1499円 | だれでもカケホーダイ | 〇 | × | 10円/30秒 | - |
J-mobile | Jmoba Premiumかけ放題 | 1980円 | Jmoba Premiumかけ放題 | × | 〇(月300回まで) | 30円/1分 | - |
MVNOのプレフィックス方式を採用した通話定額オプションには「1回10分まで」が3社、さらに「1回120分まで」のかけ放題も提供されている |
「IIJmio」「J-mobile」「OCN モバイル ONE」「スマモバ」では、月額850円で「1回10分まで」かけ放題となる。前述したように「1回5分まで」でも月額850円のオプションがあるので、単純に通話の長さを考えたら、これら4社の方が得だ。最安はIIJmioの月額830円。当初は5分定額だったが、5月1日から10分定額に改定された。しかも家族(mioIDが同じ)となら30分かけ放題に延びるのがうれしい。
一方、FREETELの10分かけ放題は月額1499円。3社に比べ高く選びにくいが、スマホ本体や通信料を全て含んだ「コミコミプラン」に10分かけ放題を含めているので、そちらを選ぶ手もある(後述)。
J-mobileでは「1回120分まで」という長電話ユーザーを意識したオプション「Jmoba Premiumかけ放題」も月額1980円で提供している。毎月最大300回までだが使い切る方が難しそう。ただし301回以降は通話料が1分30円となり、従量課金がやや高いのと、初期費用で800円が別途必要だ。
これら通話が長い人向けのうち、1回10分までなら、テンプレの会話になりやすい業務報告よりも、先が読めない「相談」向き。何かと相談事が多いビジネスパーソンに良いのでは。またたとえ無駄話でも「友人や恋人との会話」にも向いている。10分以上の通話になりそうなときは「直接会う」ことに切り替える、身近な人との会話向けだ。
ただし1回120分までとなると、これは使い方が大きく異なる。非常に親しい相手と「会えない」ゆえに、電話では長い会話になる、と考えたい。遠くの家族、親友との通話、遠距離恋愛で相手と毎晩たっぷり話したい人に向いているだろう。ただし国際電話は対象外なので注意したい。
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