ソフトバンクは新iPhoneで「ウルトラギガモンスター」をアピール（2/2 ページ）

宮内社長の囲み取材

　発売セレモニーの後、宮内社長の囲み取材が行われた。質問と回答は以下の通り。

――　予約状況はどうか。

宮内氏　11月に発売のiPhone Xがあるので、例年に比べると少し弱い。でも、Xを勘案すると、結局好調ではないかと思う。

――　やはりユーザーはiPhone Xを待っている状態か

宮内氏　半々くらいなんじゃないかと思う。僕はAppleのイベントで見てきたが、日本のユーザーは見ていない。だからiPhone Xをちゃんと見てから（決めよう）という人もいる。Xは値段が多分もう少し高い。iPhone 8も新しくなり、チップも変わっていて高性能になっている。背面のガラスなど、いろんな特徴がある。そういう意味では（iPhone 8／8 Plusも）受けると思う。

――　iPhone 8の人気のカラーは？

宮内氏　人気のカラーはやはりゴールド。次がブラック（スペースグレイと思われる）。均等に並んでいる感じだが、ゴールドが少し飛び抜けていて、ブラックが来て、シルバーになっている。

――　64GBと256GBのどちらが人気か

宮内氏　同等くらい。データがたまっていくので、256GBモデルを買っていただいた方がいいような気がする。

――　Apple Watch Series 3の予約状況はどうか

宮内氏　従来より今回は全然多い。もともとそんなに多くなかったが、比較すると圧倒的。こんなに来たかという感じ。

――　今回は目玉の料金プランが3キャリアで分かれた。どう評価するか。

宮内氏　みんな一緒の料金より、良いことではないか。僕らの狙いは先ほど言った通り。iPhoneは最先端のチップで、ものすごく使い勝手がいい。動画を撮ったり写真を撮ったりするのに最適。カメラ性能は一眼レフのデジタルカメラ以上のパワーを持っている。

　どんどん動画を楽しんでもらう意味で、僕らはウルトラギガモンスターを出した。これは、過去のギガモンスターのユーザーが3割以上（速度制限を）超えているから。超えていない人も、月末になると我慢しているみたいな世界が、実際にデータで出た。（だから）思い切って50GBを出した。

　ある意味、ユーザーからするとアンリミテッドな感覚で使えるところに焦点を合わせた。そしてもっと買いやすくするということで、4年の半額サポートを出した。僕らは月月割を今まで通りやっているので、端末も安く手に入り、エントリーバリアが非常に軽くなっている。

――　白戸家はどんな展開になるのか

宮内氏　それが、分からない。それくらい面白くなる。ぜひこの2、3カ月期待してほしい。（展開は）言いようがない。クリエイターたちのニューアイデアで動いている。

――　去年（2016年）のiPhone 7は過去最高の予約数だったが、今回のiPhone 8とXを合わせるとどうなると予想しているか。

宮内氏　iPhone 8とXを合わせると、はるかに超えていくと思う。Xがどう動くか分からないが、爆発する可能性はある。iPhoneはラインアップがそろってきて、それぞれのユーザーにとって一番自分に合ったものを選べる時代がやってきた。

――　今回のモデルや料金プランについて、孫さんとはどういう話をしたのか

宮内氏　孫さんには、最終的にこんなプランで行きたいという話をした。ウルトラギガモンスターについても、4年の半額サポートについても「いいんじゃないか」と言っていた。われわれのコンセプトはストレスフリー。ユーザー調査やグループインタビューをすると、大半が2週間くらいで速度制限にかかっている。僕らは今のそういうユーザーたちにとって使いやすく、喜んで使ってもらえるようにした。

　5GBプラン（がメインだった）のとき、ソフトバンクのネットワークが悪いと言われたが、調査をしたら、実は5GBを超えて速度制限がされていた。それもネットワークのせいになってしまっていたという話もあった。

　一番大きかったのが去年、学割モンスターをやったとき。契約は親御さんが決めるが、9割くらいがギガモンスターを選んだ。我が社の場合は、そういったセグメントのユーザーに向けた料金プランになっている。ただし、買いやすくするために、2年ごと、あるいは1年で買い替えできるようにした方がいいだろうというのが今回の施策の狙い。

――　CMの貢献度は？

宮内氏　甚大な貢献。お父さん、お母さん、彩ちゃん、お兄さんに本当に感謝している。

――　今後も出てほしいという意見がある。

宮内氏　僕としてはそう思うが……いろいろ、分からないけれど、動いている。