スマホ利用者は6000万人を突破も、増加率は鈍化
ニールセンは、11月28日に2017年上半期のPC/スマートフォン利用実態をまとめたレポート「Digital Trends 2017上半期」を公開。スマホからのインターネット利用者は6193万人となり、利用者が500万人を超える大規模サービス数は2016年12月から比べてほぼ増減が見られなかった。
ニールセンは、11月28日に2017年上半期のPC/スマートフォン利用実態をまとめた「Digital Trends 2017上半期」を公開。PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView(ニールセン ネットビュー)」、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView(ニールセン モバイル ネットビュー)」のデータをもとにしている。
2017年第2四半期(4月~6月)のスマートフォンからのインターネット利用者は6193万人で、2011年のPCからインターネットを利用するユーザー数に並ぶ。増加率は2014年から年々鈍化しているが、2016年同時期と比べプラス11%と2桁成長を記録した。
年代別のデバイス利用状況では、50代以下はスマートフォンからのインターネット利用者が最多に。60代以上はPCからのインターネット利用割合が24%となったが、スマートフォンからのインターネット利用者も約20%となる。また、60代はフィーチャーフォンの利用割合も20%となった。
月間のサービス利用者がそれぞれ500万人、1000万人を超える大規模サービスの数をみると、2016年12月から比べてほぼ増減がなかった。
若年層を学生と29歳以下の社会人(フルタイム勤務者)で分類し、男女別にSNSアプリの利用状況を調べたところ、女子学生はTwitter利用率が82%、Instagram利用率が53%と他セグメントに比べ高い結果が出た。Twitter、Facebook、Instagram全てを利用している男子学生は9%に対し、29歳以下の男性社会人では22%と2倍以上高いことも分かった。
同社ではスマートフォン利用者数の増加率が鈍化している点、利用者数の多いサービス数がほぼ横ばいである点から、スマートフォン向けサービスの市場が成熟期を迎えつつある可能性を指摘。一方、SNSの利用状況は利用者の性年代やライフステージごとに異なっていることから、属性を意識し、メディア利用状況を把握したうえで適切な手段でコミュニケーションをとる必要があるとしている。
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