レビュー

「iPhone 13」のカメラは“12 Pro並み”に進化していた 13 Proとの画質差は?(3/3 ページ)

新型iPhoneのカメラというと、どうしても高性能なカメラを搭載する「Pro」や「Pro Max」に目が行きがち。実際のところ、カメラ性能を同じくする「iPhone 13」と「13 mini」はちゃんと進化しているのか? シリーズまとめて撮り比べてみた。

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 続いて人物。ちょっと厳しめの条件の方が差が出るかなと夕暮れの屋外で撮影。結論からいうと、iPhone 13 mini、いいじゃん。


iPhone 12 Pro Maxの広角カメラで撮影

iPhone 13 miniの広角カメラで撮影

iPhone 13 Proの広角カメラで撮影

 というわけで、思ったよりiPhone 13のカメラはいいぞ。せっかくなのでここからはiPhone 13 miniで撮ったものをあれこれといきたい。

 ポートレートモードはもちろんOK。1xでの撮影のみになるけど。

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ポートレートモードのスタジオ照明で

背景も近いものと遠いものでぼけの大きさがちゃんと違っていて、すごくハイレベルになっている

 自撮り時もポートレートモードは使える。自撮り時のポートレートは年々クオリティーが上がっている感じ。


iPhone 13 miniのポートレートモードで自撮りしているの図

インカメラのポートレートモードはさすがにちょっとエッジが微妙だけど、かなりよくなっている

 続いて食べ物。マクロ機能はないけれども10cmくらいまでは寄れるので無理に近寄らなければOK。


すし!

カレーうどん!

 iPhone 13 miniはminiサイズだけあって片手で気軽に撮れるのは良いところ。最近やってきたうちの黒猫を右手だけでさくっと撮ってみた。


右手でレンズを下に縦で持って撮影。そうすると低い位置を撮るときに楽。miniはボディーが小さいので気軽に片手撮りできる。

 普通の風景も。青空と緑の表現がナチュラルでかつ鮮やかなのがいい。


青も緑も鮮やか。コントラストもシャドー部がつぶれすぎず浮きすぎず、バランスがよくなっている

 ナイトモードで夜景。iPhone 12シリーズよりハイライト部の処理がよくなったと思う。


ナイトモードで夜景。まだ空がちょっと明るいけど肉眼的には完全な夜。シャドー部が浮きすぎず夜っぽさを残したままハイライト部も残っていて素晴らしい

 もちろん「フォトグラフスタイル」も使える。それを使ってちょいと夕空を盛ってみた。


フォトグラフをオンにしてリッチトーンの暖色という夕焼け強調な設定で

かなり盛った夕空

 かくして、一般的にミドルクラスのスマホカメラはハイエンド機に比べて使っているカメラユニットやプロセッサの違いから、スペック差以上の差が出ることがあるけれども、iPhoneに関しては13世代の画作りのテイストは統一されているし、iPhone 13もiPhone 12 Proのユニット+13世代の画作りってことでクオリティーも高くて安定している。

 特にiPhone 13 miniは小さい分、片手で気軽に撮れるのがいい。どのiPhoneにするかをカメラ性能で選ぶとしたら、最終的に悩ましいのはマクロ機能の有無になりそうだ。

モデル:長谷川実沙

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