「ARROWS NX F-01F」はココが進化した――外観、ディスプレイ、カメラを徹底チェックちょっと丸っこくなりました(1/2 ページ)

ドコモ向けARROWSの最新フラグシップモデルとなる「ARROWS NX F-01F」が10月24日に発売された。ARROWSブランドの2周年を飾る同機を、さまざまな側面からチェックしていく。

» 2013年11月01日 10時00分 公開
[井上翔,PR/ITmedia]
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 2011年12月17日、ドコモ向けARROWSのデビュー作にしてフラグシップモデルとなる「ARROWS X LTE F-05D」が世に放たれた。NTTドコモのLTE通信サービス「Xi」への対応、おサイフケータイを始めとする日本固有のユーザーニーズに応えた機能の搭載などもあり、当時のAndroidスマートフォンの中ではヒット作となった。筆者も、冬の寒さの中、何とか発売日に手に入れようと奔走したことを良く覚えている。

 そして2013年10月24日、ドコモ向けARROWSの2新フラグシップモデル「ARROWS NX F-01F」が発売された。ARROWSブランドのスマートフォンが登場してまもなく2年、というタイミングでデビューする同機は、“ストレスフリーの心地良さ”をアピールしている。ARROWS NXの見どころを、あらゆる面からチェックしていこう。

photophoto 「ARROWS NX F-01F」

大きくても片手で使いやすい工夫

photo 背面に丸みを持たせたラウンドボディが持ちやすさに貢献している

 昨今、Androidスマートフォンは画面の大型化が顕著だ。大画面化は写真や動画をより迫力をもって楽しめたり、情報をより多く、見やすく表示できたりと恩恵もある反面、特に片手での持ちにくさや操作のしにくさにつながってしまうこともある。フィーチャーフォンからスマートフォンに乗り換えて、むしろ“使いにくい”と感じてしまう原因のひとつでもある。

 大画面化と片手での使いやすさの両立――F-01Fでは、この一見すると“二律背反”になりそうな課題に、2つの解決策を提案している。「ラウンドフォルム」と「スライドディスプレイ」だ。

 丸みを持たせたラウンドフォルムによって、持ったときに感じる“角々しさ”がなくなり、手になじみやすくなる。このラウンドフォルムは、2013年冬のARROWSスマートフォン共通のテーマであるが、F-01Fでは持ちやすさに影響の出ない範囲で直線的な部分も残しており、鋭さと柔らかさが共存している。このラウンドフォルム化に合わせて、「スマート指紋センサー」も丸形に変更された。センサー部は本体色と一緒のカラーとなっていて、形状とともにファッション性が高まっている。

photophoto スマート指紋センサーは、四角から丸に、黒から本体と同色になった(左が従来機、右がF-01F)。見た目は変わったが機能は変わらず、処理速度は向上している

 スライドディスプレイでは、画面の表示エリアを下にずらすことで、画面上部の操作しにくい部分も片手でタッチしやすくなる。2013年夏のARROWSスマートフォンから搭載された機能ではあるが、F-01Fでは操作性を改善して継続して搭載している。

photo スライドディスプレイは、操作ボタンが大型化して使いやすくなったほか、スライド中に画面の右上をタップすることで、設定メニューにジャンプできるようになった

「キャップレス防水」にも対応

 日本市場向けのスマートフォンでは事実上標準搭載になった感もある防水性能。台所や風呂場などで手が濡れたまま使えるのはもちろん、水没しても短時間で取り出して水を切れば、問題なくもなく使える。筆者としては、もう防水性能を持たない携帯電話・スマートフォンは使いたくないと感じるほどだ。しかし、この性能を確保するため、キャップなどで端子を防護すると、端子を使いたいときにキャップの開け閉めが必要になり、利便性を損ねてしまう。

 防水の利便性とキャップのない利便性――F-01Fでは、一見すると“矛盾”しそうな両者を「キャップレス防水」で解決している。

 ARROWSシリーズでは、2012年冬モデルからイヤフォンマイク端子のキャップレス防水を実現していた。イヤフォンマイクを接続する際に、キャップを外さなくて済むようになっただけではなく、スマホピアスで“オシャレ”するのも簡単になった。F-01Fでは、さらにMicro USB端子のキャップレス化も実現した。バッテリーの充電やPCとのデータのやり取りだけでなく、昨今、対応映像機器も増えてきたMHLでの映像出力も、キャップをわざわざ外さずに済む。

photophoto 従来のイヤフォンマイク端子のキャップレス防水(写真=左)だけでなく、Micro USB端子もキャップレス防水化した(写真=右)
photophoto Micro USB端子に水をかけても(写真=左)、濡れた後にきちんと水を切ればしっかり使える(写真=右)

高輝度で外でも見やすく省電力――「WhiteMagicディスプレイ」

 スマートフォンは外に持ち出して使うことも多いが、そこで気になるのが屋外での視認性だ。これを向上するためには画面の明るさ、つまり輝度を上げることが一番の対策となる。しかし、画面はスマートフォンでも一番電力消費が激しい部位のひとつ。単純にバックライトを明るくして輝度を上げてしまうと、バッテリー持ちに悪影響が出てしまう。

 そこで、F-01Fでは「WhiteMagicディスプレイ」という液晶パネルを採用することで、高輝度と省電力の両立を図っている。WhiteMagicディスプレイは、通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色で構成されている液晶パネルの画素にホワイト(W)を加えている「RGBW液晶」だ。ホワイトの画素を追加することで、画面全体を明るくし、バックライトに頼らなくても輝度をより向上できる、という理屈だ。その結果、従来の液晶パネルと比較して最大輝度時に45パーセント、従来範囲の輝度でも30〜40パーセントの節電効果が見込める。最大輝度にすると、屋内ではまぶしすぎると感じるぐらいに明るい。おかげで、屋外では非常に見やすくなっている。

photo RGBW画素にすることで、従来よりも消費電力を抑えながら同等の明るさを実現できる

 白い画素が加わることで、色味や画質が変わってしまうことを心配する人もいるだろう。確かに、手持ちの先代「ARROWS NX F-06E」と比べると色味は少し変わっている。ただし、それは決して違和感を覚えるほどではなく、好みの範囲に収まる程度でしかない。どうしても気になるのなら、ドコモショップなどに配備されている実機で確認してみることをお勧めする。また、画質はF-06Eと同じく非常に良好だ。

photo F-06E(左)とF-01F(右)の最大輝度でITmediaのスマートフォンビューを表示してみた。F-01Fの画面の明るさは写真でも伝わるほど。肉眼で見るとF-01Fはまぶしすぎるほど
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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年11月30日

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