2001年冬の携帯ロードマップ:NTTドコモ編

2001年冬,ドコモは2xxシリーズの新機種とFOMAの2世代目を投入する。次第に見えてきたそれらの姿,そして来年春に控えた504iの追加情報をお伝えする。

【国内記事】 2001年10月15日更新

 2001年も残すところ数カ月。しかし携帯電話の新製品ラッシュは止まらない。NTTドコモの年末にかけての製品,施策をまとめてみよう。

時期 シリーズ名,製品名 特徴
11月中旬 211iシリーズ 1.5GHz/800MHzデュアル端末
年末 FOMA2世代機 iモーション対応
2002年春 504iシリーズ パケット通信高速化。Java仕様変更
2002年春 FOMA3世代機 M-stage対応,およびPDA型

*それぞれZDNetによる予想

各メーカーが投入,211iシリーズ

 近いうちに投入されると見られているのが,スタンダードシリーズの「211iシリーズ」。都心部で飽和しつつある800MHz帯に加え,シティフォンなどで利用されている1.5GHz帯も利用できるデュアル端末だ(5月11日の記事参照)。

 折りたたみ型として松下通信工業製の「P211i」,NEC製の「N211i」がラインアップ。富士通製「F211i」,三菱製端「D211i」も投入される模様だ。

 各端末ともに当然カラー液晶を搭載。1.8〜2インチクラスで色数も4096色以上となっている。端末によっては32和音の着信メロディ機能も搭載する(10月3日の記事参照)。これまでかな漢字変換機能に難のあった松下通信工業製端末だが,P211iでは改善が施される模様。F211iでも連文節変換が強化されるなど,211iシリーズは“iアプリができない”ことを除けば期待の高い端末群になると見られる。

 発売は11月前後と思われ,インターネット上のファンサイトなどには既に写真なども掲載されている。

メーカー 設備名 証明記号(一部) 証明年月日
松下通信工業 ムーバP211i XAA0142157,
WZA0068824
6月28日
富士通 ムーバF211i XAA0059,
WZA0039
8月3日
NEC CMN1211型携帯電話無線機 XAA0052,
WZA0035
7月6日
三菱 MT-3931型携帯電話無線機 XAA0141853,
WZA0068584
6月19日
ソニー PTX-604型携帯電話無線機 XAA0142407,
WAA0097402
6月26日

*TELECより,参考。証明記号1文字目Xは1.5GHzのTDMA移動局を,Wは800MHzのTDMA移動局を表す

FOMA2世代目も

 10月1日にサービスが始まったFOMAだが,既に2世代目と思われる名前が挙がってきている。NEC製の「FOMA N2002」などがそれだ。

 FOMAは年内に,MPEG-4の動画クリッピングサービス「iモーション」に対応した端末が登場予定(9月3日の記事参照)。iモーションは15秒程度の動画をiモードサイトを通じて鑑賞できるもので,iモードサービスの延長線上にあるものとされている。NEC製の対応端末が投入される予定で,その際にはディスプレイは「FOMA N2001」の有機ELから変更されるといわれている。

 面白いところでは,富士通,シャープ,東芝もFOMAと予想される端末の証明を取っている。三菱の「FOMA D2101V」はビジュアルタイプのFOMA端末。東芝は今年春のCeBITでFOMAへの意欲を語っていたし(3月26日の記事参照),シャープも先日のCEATECでIMT-2000端末のイメージモックを展示している(10月3日の記事参照)。「F-DT」など“富士通データタイプ”と読めそうなところが興味深い。

メーカー 設備名 証明記号(一部) 証明年月日
NEC FOMA N2002 XYAA0010 8月8日
三菱電機 FOMA D2101V XYAA0000645 8月3日
三菱電機 FOMA D2102V XYAA0000695 7月10日
三菱電機 MT-3300GOR25型携帯電話無線機 XYAA0000615 6月12日
富士通 F-DT型W-CDMA移動機 XYAA0000939 7月18日
シャープ M11 XYAA0000949 8月6日
東芝 T01型移動機 XYAA0000935 7月13日

*TELECより参考。証明記号XYはDS-CDMA方式の無線移動局を表す

 2002年以降のFOMAのロードマップは以下の通りだ。

新機能 端末登場時期
試験サービス同等の3機種 10月1日
iモーション 2001年内
映像・音楽配信,映像メール 2002年春
PDAタイプ 2002年春
PDC/FOMAデュアル(導入未定) 2002年度後半
国際ローミング 未定

Photo
FOMAの機能拡張ロードマップ。わずかの期間に数多くの機能追加が予定されている。FOMA端末を購入しても,すぐに新機能を搭載した端末が登場するという意味でもある(拡大画像

504iシリーズ,そしてカメラ?

 2002年春,と発表されたのが503iの後継シリーズ。504iという名称になると見られている。特徴は既報の通り以下の2点になる(9月18日の記事参照)。

  • パケット通信速度,下りを最大28.8Kbpsに
  • iアプリプログラムサイズを30Kバイトに

 ドコモは503iシリーズのJavaプログラムサイズを決定する際に,“9.6Kbpsという通信速度を勘案してユーザーが待っていられる容量”を考えて10Kバイトとした(1月19日の記事参照)。504iで通信速度が3倍になるため,プログラムサイズも3倍という計算になる。既にFOMAの「FOMA P2101V」ではiアプリサイズが30Kバイトに拡大されている(9月25日の記事参照)。

 これまでPDC方式を使う携帯電話は,J-フォン,ツーカー,ドコモ共にデータ通信速度は9.6Kbpsだったが,各社28.8Kbpsの高速化に取り組んでいる。ツーカーは10月の新端末から(8月20日の記事参照),J-フォンは年末から28.8Kbpsのパケット通信に移行する予定だ(8月7日の記事参照)。

 504iシリーズではサイズの拡大だけでなく,Java仕様にも変更があるもよう。J-フォンのJavaと比べると,iアプリは動作中にメールが受信できない,一時中断して再開することができないなど,機能が劣る部分がある。“待ち受け動作”の追加など,改善に期待される(6月26日の記事参照)。

 もう1つ,ドコモ端末の課題として挙げられるのは“カメラ”だ。J-フォンは「写メール」という形でカメラ付き端末をヒットさせ(10月5日の記事参照),KDDIもcdmaOne端末向けに外付けカメラ「PashaPa2」を投入してきた(8月21日の記事参照)。cdmaOne端末自体は画像添付が可能なEZweb@mailというメールシステムを採用しているため,端末にカメラを内蔵するだけで“写メール”相当のシステムを作ることが可能(7月23日の記事参照)。同じくEZweb@mailを採用するツーカーは「TS11」でいち早くカメラ内蔵端末を発売した(10月4日の記事参照)。

 メールシステムも新しくなっているFOMAでは,画像ファイルの添付にも対応しているが,現行のiモードメールは現在のところ画像ファイルの添付には対応していない。画像のやり取りは困難だ。しかし次期端末にはカメラ内蔵も検討されているようで,メールシステムと併せて改良が期待される。

[斎藤健二,ITmedia]

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