スマホ連携で次のステージへ、“AQUOS”の新提案「Lシリーズ」:手裏剣操作できます(2/2 ページ)
シャープは、AQUOSのフラグシップモデル「Lシリーズ」を7月中旬に発売する。同社製スマートフォン「AQUOS PHONE」と連携。フリックで画像や映像をテレビに飛ばすユニークな操作を可能にした。
長時間録画に4倍速駆動、基本性能も大幅強化
フラグシップモデルとなるL5シリーズは、基本性能も向上している。まず、テレビ自体の録画機能を強化。地上デジタルチューナーを3基(BSデジタル、CS110度も2基)搭載しており、外付けのUSB HDDに2つの番組を録画しながら、裏番組視聴が行える。また1番組に限って長時間録画も可能だ(2モード)。録画した番組は、ネットワーク経由でAQUOSブルーレイにダビングすることもできる(DTCP-IPダビング)。
液晶パネルは、ハイスピードUV2A技術を採用した4原色(クアトロン)。フレームシーケンシャル方式の3Dにも対応している。また2D表示でも4倍速駆動に対応したことが新しい。LEDバックライトは直下型で、ローカルディミングは行わないものの、画面を分割してバックライトを高速でオン/オフする「240Hzスキャン」を新規に採用した。なお、L5シリーズはTHXの2D/3D認証ディスプレイ規格を取得している。
付属の3Dメガネも新設計だ。高級メガネフレームメーカー、増永眼鏡との協業により、医療機器などで採用されている超弾性素材を使用して、かけ心地の向上と従来比40%の軽量化を実現したという。重量は、従来モデルが65グラムだったのに対し、今回は約40グラムとなっている。
このほか3D関連の機能では、映像シーンを解析して疑似的な3D映像を表示する「2D→3D変換」や、目が疲れたときにうれしい「3Dストレッチ」機能を搭載。3Dストレッチは、オリンパスビジュアルコミュニケーションズが開発した特殊な3D映像で、画面内を前後に動くイルカを目で追ううちに目の緊張がほぐれるという。
音響面では、画面を取り囲むように配置された8つのユニットで画面前方に定位させるスピーカーシステム「ARSS」を採用。2つのウーファーユニットを対向配置してテレビ本体の振動を抑制する「Duo Bass」も従来機(LV3シリーズ)から継承し、フルデジタル1ビットアンプで駆動する。なお、ウーファーはキャビネット容量を従来より10%増やし、パワフルな低音を実現したという。
発表会であいさつしたシャープ執行役員、AVシステム事業統括兼AVシステム事業本部長の中村恒夫氏は、7月のアナログ停波(一部地域を除く)と約3300万世帯に普及したブロードバンド回線の状況に触れ、「地デジ対応の次はネット対応」と話す。AQUOSシリーズは、今年5月に累計出荷台数3000万台を突破したが、テレビとネットワークの融合により、独自のサービスやアプリケーションを提供することで次のステージを目指すという。「通信機器との連携による新しい映像や賢い使い方を提供する。今後、日常生活に欠かせないものになるだろう」(同氏)。
型番 | LC-60L5 | LC-52L5 | LC-46L5 | LC-40L5 |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 60V型 | 52V型 | 46V型 | 40V型 |
バックライト | 直下型LEDバックライト | |||
チューナー | 地上デジタル×3、BSデジタル/CS110度×2 | |||
3D対応 | ○ | |||
インタフェース | HDMI×4、D5×1、コンポジット×2、アナログRGB、USB×2など | |||
実売想定価格(オープン) | 45万円前後 | 38万円前後 | 30万円前後 | 22万円前後 |
発売時期 | 7月15日 |
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