ソフトバンクモバイル、携帯サイトの仕様変更で注意喚起
ソフトバンク向け携帯サイトの暗号化通信の仕様が6月末に変更された。ユーザーは、ブックマークしていた該当サイトのURLを変更する必要がある。またサイト管理者は、新しい仕様に合わせてサイトを改修する必要がある。
ソフトバンクモバイルが6月30日、Yahoo!ケータイ向けサイト開発の利便性向上のため、6月末に暗号化通信の仕様変更を実施したことを発表した。仕様変更は2月に実施される予定だったが、6月末に延期されていた。
暗号化通信は、インターネット上の情報を暗号化して送受信する通信方式。Yahoo!ケータイ対応機種で暗号化通信をする際は、「ここからのページは高度なセキュリティで保護されています。よろしいですか?」という画面が表示される。これまで、暗号化通信を行う際にソフトバンクモバイルのネットワーク機器で通信を中継していたが、6月末以降は中継処理をしない方式に変更する。
今回の仕様変更に伴い、暗号化通信を行うWebサイトのURLから「secure.softbank.ne.jp/」がなくなるので、ブックマークに該当サイトを登録している場合、編集画面から「secure.softbank.ne.jp/」を削除する必要がある。
このほか、サイト側で新しい仕様に対応していない場合、「このサイトは安全でない可能性があります。よろしいですか?」といったポップアップが表示される。自動ログインしていたサイトにアクセスする際は、6月末以降はIDやパスワードの入力が不要になるが、ユーザーID通知設定を「通知する」にしているのに「ユーザーID通知設定をONにしてください」といった表示や、「認証エラーです」といった画面が表示される場合がある。また、これまで表示されていた絵文字が、6月末以降は「$N*」「$G*」などの文字列に置き換わる場合もある。さらに、今まで利用できたS!アプリが利用できなくなる場合もあるという(バージョンアップをすることで利用可能になる場合もある)。これらの事象が発生した場合、ユーザーはサイト運営会社に問い合せる必要がある。
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