ワンセグも映らなくなる? 地デジの「チャンネル再編成」にご注意を
地上アナログ放送が終了し、今度は地上デジタル放送の割り当てチャンネルを再編成する「リパック作業」が始まる。キャリア3社はワンセグ対応端末のユーザーに対し、ワンセグが映らなくなったらチャンネル割り当てを再設定するよう呼びかけている。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社は、ワンセグ対応端末のユーザーに対し、8月下旬以降に一部のチャンネルが映らなくなる可能性があると注意を呼びかけている。
これは、地上アナログ放送の停波に伴って行われる地上デジタル放送のチャンネル再編成(リパック作業)によるもの。地アナと地デジを同時放送(サイマル放送)する場合は周波数が足りないためUHF帯の13ch〜62chを使うが、地デジのみに移行した後は、周波数を効率的に使うため13ch〜52chに再編成することが決まっている。
そのため、53ch〜62chを使っているワンセグ放送はチャンネル割り当てが必須になるほか、52ch以下を使う放送局(中継局)も混信・受信障害対策などで割り当てが変更になる場合があるという。リパック作業は、岩手県/宮城県/福島県が完全地デジ移行する2012年4月から2013年3月の1年間にかけて実施される予定だが、8月29日には石川県七尾市/中能登町/穴水町及び能登町をカバーする七尾中継局で2つのチャンネルの再割当てを行うなど、一部の地域で先行して始まる。
もしリパック作業によってワンセグが映らなくなった場合は、端末のチャンネル設定をもう1度行うことで新しいチャンネル割り当てが設定される。リパック作業が予定されている地域と中継局、チャンネルは多岐にわたるため、総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)のWebサイトを参照していただきたい。
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