ドコモ、スマートフォンの通話やアプリ利用を制限する「あんしんモード」を発表
ドコモは、青少年保護を目的としたスマートフォンアプリ「あんしんモード」を10月7日から提供開始する。保護者がパスワードを設定することで、通話やアプリの利用制限を端末にかけられる。
NTTドコモは10月3日、スマートフォンの機能や動作などを制限できる「あんしんモード」アプリを10月7日から提供すると発表した。対応機種はAndroid 2.2および2.3を搭載したドコモ端末。ドコモマーケットかAndroidマーケットからダウンロードでき、月額使用料は無料。
あんしんモードは青少年ユーザーの保護を目的としたアプリで、未成年ユーザーの保護者らが数字4ケタのパスワードでオン/オフを行う。設定するとアプリケーションの新規インストールやインストール済みアプリの起動を制限できるほか、電話番号ごとの発着信、Wi-Fi経由のインターネット接続も制限できる。
アプリの新規インストール制限を設定すると、Androidマーケットアプリが起動できなくなるほか、一般サイトからのインストールもできなくなる。ただし、PC版Androidマーケットからインストールする場合や、ダウンロード済みアプリの自動更新は行える。
すでにインストール済みのアプリには、アプリの起動制限を設定できる。アプリごとにパスワードを設定して利用できなくし、設定されたアプリをタップするとパスワードの入力が求められる。ただし、バックグラウンドで動作して画面が表示されないものや、更新データをウィジェットに表示するもの、spモードやSMSなどの通知などは制限されない。
電話の発着信制限では、アドレス帳から通話を許可する電話番号を選択。通話を許可しない相手には発信できず履歴は残らない(緊急通報は除く)。また、許可しない相手からの着信は強制的に切断され、履歴に残る。なお設定に関わらず、非通知着信と公衆電話からの着信は制限される。
Wi-Fi接続制限は無線LANの利用を一括で制限するもので、オンにすることでWi-Fi経由のネット接続ができなくなる。ドコモでは、スマートフォン向けのフィルタリングサービスである「spモードフィルタ」と組み合わせることで、有害サイトにアクセスするリスクが減少するとしている。
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