レビュー
写真で解説する「ARROWS X F-10D」(3/3 ページ)
4.6インチの大型ディスプレイや、国内のスマートフォンでは数少ないクアッドコアCPUを搭載した「ARROWS X F-10D」。スペックが向上したことはもちろん、指紋センサーやプライバシーモードを新たに採用するなど、使い勝手も向上している。
カメラと日本語入力をチェック
背面のカメラは13メガピクセルで、暗所撮影に強い裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を採用。静止画は最大4128×3096ピクセル、動画はフルHD(1920×1080ピクセル)サイズの撮影が可能だ。コマ数無制限の連写、HDR、背景ぼかし、追従オートフォーカスといった機能も備える。起動時間も最短0.5秒と速い。
静止画は5段階の解像度で撮影が可能(写真=左)。ホワイトバランスの調整、露出補正といった基本機能は当然備える。「無限連写」ではmicroSDの空きがなくなるまで連写が可能。ベストショットでは7枚を連写してベストな1枚を選んで保存できる(写真=右)
エフェクト機能には色調変更以外に、スマートフォンのカメラでは難しい背景を擬似的にボカす機能や、露出を変えながら自動連写した画像を合成し、よりダイナミックレンジの広い撮影が可能になるHDR機能などもある(写真=左)。低ノイズなセンサーの機能を生かした暗所での高感度撮影も可能だ(写真=右)
被写体の笑顔を検出して自動的にシャッターが切れる「スマイルシャッター」も、シーンに合わせた6パターンから選べる(写真=左)。追尾フォーカスも可能なほか、画面をタップして任意の部分にピントを合わせられるタッチオートフォーカスは、F-05Dでは別途シャッター操作が必要だったが本機ではそのまま撮影できる(写真=右)
日本語入力システムは、ATOKをベースにオリジナルUI(ユーザーインタフェース)を追加した「NX!input」を採用。ATOKのフル機能をほぼ備え、ディスプレイサイズも考慮してカスタマイズされたと思われるUIや手書き入力が利用できる。
筆者が確認した範囲で単体のATOKで設定できる項目はすべて存在した(写真=左)。トグル、フリック以外にジェスチャー入力にも対応する。手書き入力も細かく設定が可能だ(写真=中)。通常のATOKではキーの長押しに割り当てられている機能が最上段に並ぶ。1段キーが多くなっているが、画面サイズが大きく解像度も高い本機では、さほど不便には感じない(写真=右)
横画面のQWERTYキーでも1段多い表示(写真=左)。これは元々ATOKの機能だが、数字キーの表示をオフにすると記号キーなども省略され、アルファベットだけが横幅一杯に広がる(写真=右)。画面サイズとも相まって、このレイアウトだと両手親指打ちが快適だった
文字入力関連では言語と配列にキーボード配列の設定があり、日本語配列も選択可能になっていた。おそらくBluetoothキーボード利用時に反映されると思うが、日本語配列のキーボードが刻印通りに入力できるのはうれしい。F-10D独自の機能かどうかは不明だが、少なくともAndroid 4.xの標準機能ではないはずだ。
このように言語と入力の設定でキーボード配列が日本語(106/109キー)と英語(101/104キー)から選択可能になっていた。ATOKは外部キーボードを認識するとソフトキーが自動で非表示になる機能も備えているはずなので、筆者の勘違いでなければ日本語配列のBluetoothキーボードを組み合わせてかなり快適な日本語入力環境が実現できそうだ
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