ドコモ、iPhoneのサービス対応状況を案内――12月にはAndroidとほぼ同等に
ドコモが、iPhoneにおける同社のサービス開始時期をあらためて案内。10月1日にspモードメールが対応したが、12月下旬にはドコモメールもiPhone向けに提供される。そのほかのコンテンツも、12月1日にはAndroidと同等になる見通し。
NTTドコモが10月4日、iPhone 5s/cにおけるドコモサービスの対応状況を、あらためて案内。記者説明会で、常務執行役員 スマートライフビジネス本部長 阿佐美弘恭氏が説明した。
ドコモはAndroid向けに「dメニュー」や「dマーケット」といった独自サービスを提供しているが、これをiPhoneにも対応させる。またAndroidやiOSに留まらず、TizenやそのほかのOSも含めて、マルチOSでのサービス提供を目指す。ただし10月4日の時点でiPhoneへのサービス対応は完了しておらず、順次対応する形になる。阿佐美氏は対応が遅れた理由として「短期間の中の準備だった」ことを挙げた。「弊社の方針として、iPhoneをいち早くお使いいただきたい方は、ネットワークとセットで販売開始をした。サービス(対応)が後追いになっていることは申し訳ない」
ドコモは自社のサービスを手軽に使ってもらうべく、フィーチャーフォンではiモードボタンを、Androidではdメニュー/dマーケットのショートカットを用意した。iPhoneでは、初期状態からほかのアイコンを置くことは「Appleのグローバル展開の中で、これまで(Androidで)やってきたことは難しいところがある」(阿佐美氏)ため、店頭でユーザーが了承したときに限り、dメニュー/dマーケットのショートカットを設定している。また、ドコモ版iPhoneにはSafariのブックマークにはdメニュー、dマーケット、「ドコモお客様サポート」がプリセットされており、ドコモお客様サポートの「spモード利用設定」でプロファイルをダウンロードすると、ホームにdメニュー、dマーケット、サポートのショートカットが現れる。
iOS向けのサービス対応状況についての詳細な数字も公表した(以下、いずれも2013年10月1日時点)。dメニューは、Androidが約3400メニュー/1215社、iOSは約2300メニュー/800社となっている。スゴ得コンテンツは、Androidが107サービス/67社、iOS 6が78サービス/55社で、WebサービスはAndroidとiOSどちらも78個で変わらない。dマーケットは順次拡大していく。
有料コンテンツはキャリア課金で対応し、「AndroidからiPhoneに移っても、そのまま継続できるようにする」(阿佐美氏)。他キャリア向けiPhoneユーザーへのコンテンツ開放は「今年度内には実現したい」とした。コンテンツプロバイダーに対するレギュレーションや手数料などは、Androidと変わらない。
キャリアメールは、spモードメールが10月1日に対応したが、着信通知は12月中旬になる。また、spモードメールに代わる新たなメールサービス「ドコモメール」は、Android向けが10月下旬、iPhone向けが12月中旬に提供する。iPhone向けドコモメールは当初から着信通知に対応するため、spモードメールからの移行を促す。「来週(10月10日)の発表会で、ドコモメールのリリース日を告知する」(阿佐美氏)とのこと。
阿佐美氏が「12月1日には一段落したい」と話すように、12月1日までに、AndroidとiPhoneでほぼ同等のサービスを利用できるよう準備を進めている状況だ。
関連記事
- spモードメールは10月1日から――iPhone 5s/5cで利用できるドコモサービス
ドコモが、iPhone 5s/5cで利用できる同社のサービスを案内。spモードメールは10月1日から提供するが、それまでに受信したメールは50Mバイトまでドコモのメールサーバに保存される。MMSには対応しない。 - ドコモユーザーは10月4日から:NTTドコモ、iPhone 5sのWeb購入予約を一般ユーザーにも開放
NTTドコモは、プレミアステージユーザー限定だったiPhone 5sのWeb購入予約を一般ユーザー向けでも開始する。 - 堀北真希さん、渡辺謙さんも祝福:ドコモ、iPhone 5s/5cを発売――加藤社長「熱気と緊張で足が震えている」
ドコモがiPhone 5s/5cの販売を開始。約300人の行列ができたドコモ丸の内店では記念イベントが行なわれ、加藤社長が「本当に長らくお待たせした。これからはドコモでiPhoneを楽しんで」とコメントした。 - ドコモ、iPhone 5s/5cの端末価格と料金プランを発表
ドコモがiPhone 5s/5cの端末価格と料金プラン、パケット定額サービスを発表。iPhone 5sの16GバイトモデルとiPhone 5cの16/32Gバイトモデルは実質0円となる。 - au/ソフトバンク版iPhoneの下取りプログラムも:ドコモ、iPhone 5s/5c購入者向けのキャンペーンを発表
NTTドコモが、iPhone 5s/5cやXiスマートフォン向けのキャンペーンを発表。他社のiPhoneから乗り替えた人向けに、最大2万ポイントを付与する「iPhoneを下取りプログラム」も実施する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.