DIGNO Mの使い勝手は? プリインされているauアプリは使える?――「mineo」:「mineo」の“ここ”が知りたい 第3回
ケイ・オプティコムがauのネットワークを使って提供している通信サービス「mineo(マイネオ)」の“ここ”が知りたい第3回では、セットで販売されるスマートフォン「DIGNO M」についてレビューする。
質問:DIGNO Mの使い勝手はどう?
「mineo」でセット販売されている「DIGNO M」は、京セラ製のスマートフォンで、KDDIが2013年冬モデルとして発売した「DIGNO M KYL22」がベースになっている。実際の使い勝手はどうか。
OSはAndroid 4.2とやや古いが、ディスプレイは5型のフルHD(1080×1920ピクセル)液晶、カメラはソニーの「Exmor RS for mobile」を採用した1300万画素、プロセッサは「MSM8974」(クアッドコアCPU)、バッテリーは2600mAh、32Gバイトのストレージを内蔵するなど、基本スペックは高い。5型の防水スマホながら重さが約134グラムと軽く、ラウンド形状のボディとも相まって手にフィットする。騒がしい場所でも相手の声がクリアに聞こえる、京セラ独自の「スマートソニックレシーバー」も搭載している。
スペック面で不満を感じることは少ないだろうが、筆者が気になったのは、電源キーが背面の右上に搭載されていること。筆者は普段、左手でスマホを使っており、スマホを握ると人さし指が(背面から向かって)左上に来る。しかしDIGNO Mの電源キーは右上にあるので、これを押すには人さし指を左側に移動させる必要があり、ちょっと押しにくい。右手なら押しやすい位置にあるが、左手だと厳しい。せめて間を取って背面の中央に電源キーを置いてほしかった。画面を2回ノックするとディスプレイが点灯する「トントON」という機能もあるが、筆者の使い方が悪いのか、画面が点灯しないことが多かった。
片手で操作をする上で気になるのが文字入力。プリセットされている「iWnn」には「フローティングモード」が用意されており、これに切り替えると、キーボードのサイズを自由に調整できる。さらに、キー自体を移動させることもできるので、最適な場所とサイズでキーボードを利用できる。これはなかなか便利だ。
第1回でも触れたが、テザリングを利用できるのもポイントが高い。設定はauスマートフォンと同じく、「設定」→「無線とネットワークの設定」→「テザリング」を選んで「Wi-Fiテザリング」にチェックを入れればよい。ほかに、おサイフケータイやワンセグも利用できる(フルセグは利用できない)。
質問:プリインストールされているau関連のアプリは使えるの?
DIGNO Mには「LISMO」「うたパス」「ビデオパス」といったauオリジナルのアプリが多数プリインストールされている。auのMVNOということで、au IDを取得していれば利用できるのか? と思ったが、残念ながら、これらのアプリは利用できない。
試しにうたパスを起動したところ、au IDの設定をするよう促されたので、「au IDを設定」をタップしたところ、「認証中にエラーが発生しました」との表示が出て、アクセスできない。その下には「ご利用にはauのご契約が必要です」と記載されており、MVNOではauのサービスを利用できないことが分かる。ちなみにau WALLETもmineoでは利用できない。
DIGNO Mで利用できないプリインストールアプリは、以下のとおり。
- Friends Note
- Eメール
- LINE ※
- auスマートパス
- au Market
- au ショッピングモール
- ナビウォーク
- au Cloud
- TOLOTフォトブック ※
- LISMO
- うたパス
- ビデオパス
- ブックパス
- auテレビ、Gガイド
- KKBOX ※
- GREE ※
- じぶん銀行 ※
- LAWSON ※
- もちうさauホーム(auホームアレンジ)
- au Wi-Fi接続ツール
- au ID 設定
- auかんたん接続
- auお客さまサポート
- リモートサポート
- au災害対策(緊急速報メールは受信可能)
- 3LM Security
- おはなしアシスタント
- auバックアップアプリ
- 安心アクセス
- GLOBAL PASSPORT
※のアプリは、一度アンインストールしてから再度インストールする必要がある。
DIGNO Mはauの「DIGNO M KYL22」がベースになっているが、プリインアプリまでも同じ内容になっている。あえて残したのはメーカー側で削除するコストを抑えるためだと思われるが、ユーザーに誤解を生む恐れがあるので、できれば削除した上で出荷してほしかった。
ストレージやメモリを圧迫してしまうので、これらのアプリは削除しておくのが望ましい。一部のアプリは、アプリトレイでアイコンを長押し→「アンインストール」から削除できるが、アンインストールできないアプリが多い。「設定」→「アプリ」→「すべて」から任意のアプリを選び、「無効にする」をタップすれば、ホーム画面からは非表示になる。アプリトレイに使えないアプリが表示されるのも煩わしいので、少々手間だが手動でアンインストールまたは無効にしておきたい。
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