LG G Watchレビュー(後編)――通知、Google Now、OK Google、Android Wearアプリを試す:想像以上に便利だった(3/3 ページ)
Android Wearを搭載した腕時計型デバイス「LG G Watch」のレビュー後編では、ノーティフィケーション(通知)、Google Now、Android Wearアプリなどを使い込んでみた感想を述べていきたいと思います。果たして、腕時計型デバイスとして利用する価値はあるのでしょうか。
各種設定方法
最後にLG G Watchの各種設定方法についても簡単に触れておきます。
設定は、LG G Watch本体の"OK Google"メニューから「設定...」メニューから呼び出して変更する方法と、母艦となっているAndroid端末上でAndroid Wearアプリを使って変更する方法の2種類があります。
LG G Watch本体の設定からは、液晶のバックライト調整、機内モード、電源コントロール、時計のデザイン変更などがコントロール可能です。
Android端末上で動かすAndroid Wearアプリでは、アラームやタイマー機能など音声操作で呼び出すアプリを切り替えることが可能です。現状は、各種音声操作に対応したアプリは純正アプリしか存在しませんが、サードパーティの開発者が、互換機能を開発して、音声操作から直接そのアプリを呼び出すことが可能になりそうです。
Android Wearアプリ側でもLG G Watch本体の画面表示、ノーティフィケーション通知設定などを細かく設定することができます。Google PlayストアでAndroid Wear対応アプリをインストールしたときなども、Android Wearアプリ側から同期することで、LG G Watch本体側のアプリを更新することが可能です。
ファーストインプレッション/まとめ
実際のスクリーンショットを交えながら、かなり細かく現状Android Wear/LG G Watchでできることを紹介させていただきました。
最後に実際に自分で数週間、毎日LG G Watchを使ってみた感想やファーストインプレッションで今回のレビューを締めくくりたいと思います。
LG G Watchを実際に手にするまでは、僕はウェアラブルデバイス、特に腕時計型のウェアラブルデバイスについては、否定的な立場でした。
というのも、そもそも腕時計で時刻を確認すること自体に必要性がなく、自分自身、腕時計というものを装着しなくなって10年以上経ちます。腕時計というものの存在価値自体が、時間を確認するというものから、ファッションやステータスという意味合いが強くなっていて、皆が同じ時計を使っているという状況に違和感を覚えていました。
また、Android Wearの、腕時計では基本的に複雑な操作はせずに、ノーティフィケーションを受信する、そこからのアクションを促すだけというコンセプト自体は非常に共感できます。でも、そもそもBluetoothで接続する範囲に母艦のAndroidデバイスがあるってことは、ほとんど手の届く範囲に本体があるわけで、わざわざ時計で確認しなくても、直接スマホで確認すればいいんじゃない? と想像したりもしてました。
ただ、実際にLG G Watchを使ってみて思ったことは、腕時計でノーティフィケーションが確認できることは想像以上に便利だったということです。
確かにノーティフィケーションの受信自体はスマホだけでも問題ないのですが、通知が来たときに、腕時計をちらっとのぞくだけで、それがどういった種類の通知なのか、具体的には、個人宛メッセージなのか、ニュース配信なのかが分かるので、それらの通知をスマホ側で確認する必要があるのかを判断できます。
このちょっとした違いが、ライフスタイルを快適にしてくれる実感をしています。
1日に何度もスマホを取り出して、電源ボタンを押して、アンロックして、ノーティフィケーションを確認するみたいな操作を繰り返していたのか、LG G Watchによって、それら動作を軽減できているのかを実感できるので、既に手放せない状況になっています。
最初の1週間くらいは、LG G Watchを使い始めて、腕時計をしていると、ノートPCの使用時にパームレストに留め金が当たって使いにくいとか、腕時計を装着している側の腕が汗ばんで気持ち悪いとか、かなり違和感を覚えていましたた。でも、しばらく使っていると慣れますし、そもそもこれらの問題は、LG G Watch端末の問題というよりは、腕時計を付けること自体に慣れていないことが原因だったんだなぁと気付きました。
もちろん、端末が大きいとか、バッテリーが1日しか持たないとか、デザインがダサイとか、改善すべき点はたくさんあるのですが、これら多くの問題は、Android Wear端末が盛り上がって、市場が活発化すれば解決されるので、Android Wear端末の盛り上がりに期待したいですし、活性化するのに十分な可能性を感じました。
これだけ可能性が感じられると、うわさされて久しいAppleの腕時計「iWatch」もいよいよ登場しそうな気がします。2014年後半は腕時計ガジェットが盛り上がりそうで楽しみになってきました!
LG G Watchについてのより詳細な感想や僕が気になってるテック・ガジェット系ニュースなどはbackspace.fmというPodcastでも毎週語っていますので興味がありましたら、こちらも購読していただけると幸いです。
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