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インタビュー

「会社で子育てママを支援」「年齢、性別に関係なく活躍できる」――リクルートIT系女子座談会

IT分野に注力しているリクルートは、若手や女性社員が活躍できる自由な社風が特徴だ。職種や経歴が異なる女性社員3人に自社での働き方を語ってもらった。

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 求人情報サイト「タウンワーク」「リクナビ」、不動産情報サイト「SUUMO」、ブライダル情報サイト「ゼクシィ」などでおなじみのリクルートは、それ以外にも生活に密着した便利でユニークなWebサービスやスマートフォン向けアプリを数多く提供している。

 全世界で社員数3万人を超えるリクルートグループだが、フットワークよく新サービスを生み出せる背景には、年齢や性別に関係なく活躍できる自由な社風が影響しているようだ。また、女性社員の比率も44%と高く、活躍も目立つ。そこで、IT系の部署で働く職種や経歴の異なる女子社員3人による座談会を実施し、入社動機や現在の働き方、将来のキャリアなどをざっくばらんに語ってもらった。

 今回話を聞いたのは、2年目社員のリクルートジョブズ IT戦略室 カスタマー企画開発1グループ 広瀬緑氏、子育てと仕事を両立するリクルートテクノロジーズ ITソリューション統括部 共通基幹システム部 経営システムグループ 檀早織氏、新卒ルーキーのリクルートマーケティングパートナーズネットビジネス本部 事業開発室 高校企画開発部 高校企画開発グループ 高橋夏見氏の3人だ。

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左から、広瀬緑氏、檀早織氏、 高橋夏見氏

ユニークな人材と、やりたいことを実現できる自由な社風が魅力

―― 現在どのような仕事をされているのか教えてください。

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新卒で兼ねてより興味のあった教育系サービスを担当する高橋氏

高橋氏 リクルートマーケティングパートナーズで、Webサービスの営業をしたり、リクルートホールディングスの新規事業提案制度に参加して、幼稚園と保護者をつなげる保育系のコミュニケーションサービスを作ったりしています。入社1年目ですが、両者の仕事を兼務しています。

広瀬氏 リクルートジョブズでiOS/Androidアプリの企画開発をしています。私は2年目で、ディレクターとして7つのアプリを同時に担当することもあります。

檀氏 私は入社7年目で、2014年の6月に育休から復帰しました。今はリクルートテクノロジーズで、リクルートグループ33社が利用する会計システムの保守・運用をしています。

―― キャリアに関係なく、バリバリ働かれているんですね。リクルートを入社したきっかけは何ですか。

高橋氏 私は教育に興味があり、大学時代も学童プログラム を開発したり、海外事例を紹介するイベントを開催したりしてきました。教育系企業としてリクルートともう1社の2社に絞って就職活動をしていましたが、裁量権もあり、自分の思いを形にすることができるリクルートを選びました。

広瀬氏 大学は情報系の学部で、メーカー、IT企業を中心に就活をしていたところ、リクルートは自分のやりたいことが実現できそうだと好感触を得ました。日常生活に密着したサービスを数多く開発していることも魅力でした。

檀氏 私は最初メーカーに絞って就活していましたが、たまたま参加したリクルートのインターンシップで、とがった社員が多く、ユニークで面白い会社だなと思ったのがきっかけです。大学時代は文学部でITとは異なる分野でしたが、この会社に入ると面白そうと思ったので、内定をもらってからは迷うことはなかったです。

―― 魅力ある人材や、やりたいことを実現できる自由な社風にひかれたんですね。実際に入社してみてギャップはありましたか。

広瀬氏 ないですね。若手でも声を挙げればどんどん仕事をやらせてもらえるので、入社前後でギャップを感じたことはないです。(一同うなずく)

―― バリバリ働く中で、うれしかったことや大変だったことをそれぞれ教えてください。

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「プロジェクトのメンバーとはプライベートで遊んだりします」と話す広瀬氏

広瀬氏 新卒で新規のアプリを作ったときに、過去資料もあまり参考にならない状態でアプリに関しても知識がなく本当に手探りでやっていました。しかし、プロジェクトが終わって振り返るときに、「もう一度プロジェクトを担当してほしい」とベトナムのエンジニアに言われたときはうれしかったですね。

 大変だったのは、ディレクターとして7つのアプリを1人で担当していたときです。普段より担当するプロダクトが多かったので、そのときはメンバーへの気配りも必要でした。しかし、チーム内に前向きな人が多く、お互いが助け合いながらスケジュールの調整もしていたので、いいムードのまま開発を進めることができました。

高橋氏 5月に営業で初受注できたときはうれしかったです。学生時代は努力しても成果が見えにくかったので。また、リクルートの新規事業提案制度「New RING」に応募し、自分たちのチームで提案した事業が採用されたので、同時に2つの結果が出たことになります。

 一方で、当たり前のことをきちんとやることの重要性に気付かされています。学生のころどうにかなっていたことでも、社会人は金額も、迷惑をかける人の数も大きくなっていきます。また、アプリの開発自体をこれまでやったことがなかったので、開発者のマネージメントや指示だしなど、知識ゼロの状態からやっていかないといけない大変さはあります。

檀氏 1年の育休から復帰したときに、すぐお帰りなさいと言って仲間が出迎えてくれたことがうれしかったですね。今は9時30分から16時30分の時短勤務で、子供が熱を出したり、自分も熱を出したりと、なかなか思うように仕事が進まず、今までと同じ感覚では働けないと実感しています。ただ、リクルートホールディングス主催で育休中の社員向けに講演をしたり、当事者同士で悩みを話し合ったりできる機会があったりと、会社の制度が充実しているので助かっています。

 特に大変だったのは、2012年10月にリクルートが分社化するときに計31社の会計システムをリニューアルするプロジェクトを行ったときです。その中で、従業員の経費精算Webサービスのフルスクラッチ開発で、要件定義からユーザーインタフェース設計のリーダーとして9カ月間推進しました。影響が大きくて大変でしたが、やりがいもありました。

キャリアアップも見据えつつ、仕事と家庭の両立も視野

―― 今後はどのようなキャリアを歩んでいきたいですか。

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「直近の課題は、子育てと仕事の両立」と話す檀氏

檀氏 私は育休から復帰したばかりなので、まずは仕事と家庭を両立したいです。両方をうまくこなせるようになってからキャリアアップを考えます。

広瀬氏 技術者の人たちと仕事をする機会が多いので、技術が分かるプロダクトオーナーを目指しています。実力のあるエンジニアは業界内での転職も多いので、そのような人材を引き留めるために、まずは自分が魅力ある企画者になりたいです。具体的には、ユーザーが普段意識していないような心の奥底にあるニーズをアウトプットできるようにしていきたいです。

高橋氏 直近では、当たり前のことを当たり前にできるようになることです。学生時代にやりたいと思っていたことも、入社後はまた考えが変わってきているので、20代のうちに自分が本当にやりたいことを見つけたいです。30代では家庭と両立できていればいいなと思います。

―― 御社への入社を目指す人たちに先輩社員としてメッセージはありますか。

広瀬氏 入社当初は、一緒に仕事をするエンジニアも30〜40代の人が多く、自分が意見を言っていいのか不安でしたが、若手だからという理由で話を聞いてくれないなんてことはありません。

檀氏 いい意味で男女の区別がないので、バリバリ働きたいという思いがあり、頑張っている人はちゃんと評価されます。やりたいことがある人には、それをやれる環境があります。

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