こんなの待ってた!と思わせるWindowsスマホ「NuAns NEO」発表:SIM通
トリニティは、外装を組み合わせできるなど、デザインが目を惹くWindows 10 Mobile「NuAns NEO」を発表した。また「NuAns lineup for NEO」として、アクセサリ類の販売も予定している。
トリニティ株式会社は事前の予告どおり、自社製作によるWindows 10 Mobile「NuAns NEO」を11月30日に発表しました。2016年1月より販売開始予定で、事前予約は発表日より開始しています。
何と言っても目を惹くのは「デザイン」。これまでスマホにはなかった魅力と価値を感じさせてくれます。
こうしたデザインになった背景には、これまでデスクトップやラップトップといったデジタルデバイスが手の中に収まるスマホサイズになったことで、特定の場所・スペースで使っていたモノが、これまで利用することのなかったベッドサイドやリビングといった空間でも使えるように変化。
そこでインテリアや雑貨など生活空間に溶け込む密着したデザインの製品を作っていきたいと、トリニティの代表取締役社長 星川哲視氏は考え、この4月に「NuAns」というiPhone向けのデジタルアクセサリーブランドを立ち上げたとのこと。
NuAnsは、新しいライフスタイルを提案するという「New Answer」と雰囲気を表す「Nuance」を掛けあわせた言葉。「新たなライフスタイルの中心となるのが『NuAns Neo』」と、星川氏は自信に満ちた表情で力強くコメントしました。
通常NuAnsブランドは、トリニティが手掛けるアクセサリーブランド「+simplism」と治田将之氏と青木亮作氏のクリエティブユニット「TENT」のコラボレーションによって生み出されています。
NuAns Neoの製作にあたっては、NuAnsチームに加え、ハードウェア・ソフトウェア、インフラなどあらゆる技術に精通するフラーランスマルチエンジニアの永山純一氏と、ガジェットやITを中心に取材・執筆を行っているジャーナリストの本田雅一氏がジョインして誕生しました。
星川氏は「iPhoneは別にして、周りを見渡したときに欲しいと思える端末がなかった。OEMやODMといった方法を使えば簡単に作ることができるし、コストもあまりかからずスピード感を持ってできる。しかしそこにオリジナリティもなければ、New Life Style、New Answerを見せることもできない。時間や労力はかかるけど、自分たちが欲しいと思える端末を作ろうと思ったら、自然とこの方法をとることになった」
NuAns Neoは、本体部分のCOREユニットにユーザが好みの外装を組み合わせることができます。外装は上下のパーツを組み合わせるカバータイプの「TWOTONE」と、手帳スタイルのケース「FLIP」の2つが用意。購入時には自分の好きな組合せを選択して注文をしますが、後日、別のパーツを買って付け替えることもできます。なお、TWOTONEは上下それぞれ8種類用意されており、計64パターンの組合せが可能となっています。カラーだけでなく、素材も異なるパーツの組合せは考えるだけでも楽しいですね。
価格はCORE本体が39,800円。TWONTONEは上部が1,500円からで、下部は1,400円から。FLIPタイプは2,750円からとなっています。最も安いのはCORE+FLIPの構成で42,550円からです。
COREとケースの部分には、ちょうどSuicaなどの電子マネーカードを収納できるスペースが作られており、そこに手持ちの電子マネーカードを入れることで、まるでモバイルSuicaのように使用することも可能です。(画像右下部分)
NuAns NEOはFeliCaを含むNFC通信に対応していますが、おサイフケータイのように使用するにはアプリが必要です。しかし、この仕組みがあれば、そのような対応を待たなくても擬似的ではありますが、おサイフケータイのような気分も味わえることでしょう。
また、トリニティが提供する背面パネル以外に自分でも3Dプリンターなどを使用してオリジナルケースが作れるようにデータを配布する予定とのこと。アイデア次第で自分が本当に欲しかったモノを作り上げることができます。
さらにサードパーティ製の背面パネルでは、iPhone向けの高級レザーケースなどを手掛ける「GRAMAS」からクロコダイルやオーストリッチなど、高級皮革を使用したモノも登場。本物の素材を使い一流職人が仕上げた製品の存在感は圧巻です。
また現在、iPhone用のアクセサリとして販売されているNuAns製品も、「NuAns lineup for NEO」として、2016年1月より順次販売予定。
画像はスピーカー内蔵 USB Type-C 充電ドック付き LED ライト「CONE」。ベッドサイドに置いても雰囲気を壊さない洗練されたデザインとでありながら、枕元を照らすだけでなく音楽を楽しめ、さらに充電までできるという機能性の高い製品ではないでしょうか。
販売にあたってはNuAns NEO専用のサイト以外に、三越伊勢丹やロフトなどで販売を予定しています。これまでSIMフリースマホの販売では当たり前だった大手量販店などでの取り扱いはありません。これは大変異例なことといえるでしょう。
上記店舗ではSIMセットでの販売ではなく、製品のみの扱いとなりますが、SIMもセットで欲しいという方に向け、12月中旬よりU-NEXTでの販売を開始します。当面は独占先行販売とのことですが、SIMセットについては順次販路を拡大していきたいよう。
もちろんデザインだけでなく、「2日間使えるバッテリー容量」や「国内主要バンド対応」といったモノも搭載し、さらにミドルレンジ向けの最新のオクタコアCPUを採用しているので、ストレスなく快適に使える製品としても十分に期待できる内容となっていました。
私たちの生活において欠かすことのできない存在のスマホ。NuAns NEOは今後どのような価値、New Answerを提示してくれるのでしょうか。
(文:SIM通編集部)
Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「SIM通」バックナンバー
Windows 10 Mobile、ついに本格上陸へ!!
日本マイクロソフトがWindows 10 Mobile搭載スマホを、日本でも販売すると正式に発表しました。また、Windows 10 Mobile搭載端末は、計6社から販売されることも明らかに。
Windows 10 Mobileは第3のOSになれるか!?
ここに来て注目度急上昇中の「Windows 10 Mobile」。そこで今回は、モバイル版「Windows」の歴史や、Windows 10 Mobileの最新情報などをまとめてみました。
トリニティ、Windows 10スマホ「NuAns NEO」を2016年1月に発売 11月30日から予約受付開始
スマホなどのアクセサリー販売で知られるトリニティが、Windows 10 Mobileを搭載する「NuAns NEO」でスマホ本体の販売に参入する。本体とカバーが“別売り”となっていることが大きな特徴だ。
VAIOら3社、日本向けに「Windows 10 Mobile」デバイスを開発中
日本マイクロソフトは、VAIO、日本エイサー、トリニティの3社が日本向けの「Windows 10 Mobile」デバイスを開発中であることを発表した。【追記あり・画像追加】
続々と登場する「Windows 10 Mobile」搭載スマホ――普及への期待と課題
VAIO、Acer、トリニティ、サードウェーブなどのメーカーが、Windows 10 Mobile搭載スマートフォンの投入を発表。日本でにわかにWindows Phoneの動きが活発になってきた。今回は、Windows 10 Mobileの今後の展望と課題をまとめていきたい。

