京都でUberの自家用車サービス開始…賛否は?:R25スマホ情報局
タクシー会社が撤退してしまった丹後町で、「自家用車タクシー」サービス「Uber」の利用が開始された。
京都府京丹後市丹後町で、配車アプリ「Uber(ウーバー)」を利用した有料配車サービス「ささえ合い交通」が5月26日からスタート。過疎地域の足を確保する取り組みに注目が集まっている。
丹後町は、京都府のほぼ最北端に位置する人口5500人ほどの町。過疎化と高齢化が同時進行する丹後町は、2008年にはタクシー会社が撤退してしまい、路線バスも1日十数本しか走っていないため、住民の移動手段の確保が問題となっていた。そこで丹後町が注目したのがUberだ。
アメリカでスタートしたUberは、一言でいえば「自家用車タクシー」サービスだ。ユーザーは、スマホにアプリをダウンロードして個人情報などを入力し、後は乗りたい場所と時間を指定するだけ。すると、近くにいるドライバーに連絡が行き、その後は通常のタクシーと同様、目的地に着いたら料金を払えばよい。
ただし、海外では一般人がドライバーとして運転しているが、日本では「自家用車」による営業行為は禁止されており、これまでタクシー配車サービス事業しか行われてこなかった。しかし丹後町は国の認可を受け、Uberのシステムを利用した自家用車の配車サービス「ささえ合い交通」をスタート。ドライバーは、二種免許取得などの要件を満たした登録ドライバーに限られているという。
ドライバーが限定的であるものの、Uberの本来の強みである「自家用車配車サービス」が日本で正式にスタートとするとあって、ネットユーザーの関心度は高く、ツイッターには、
「過疎地は本当に『今』必要な仕組みだろうな」
「白黒判断ではなく、適した場面を探すことが重要」
「受け入れやすい方法に変えてのサービスに感心」
「素晴らしいね。コミュニティバスとの相性はめっちゃいいと思う」
と、期待の声があがっているが、
「こういう形で合法的白タクを容認して本当に大丈夫なのか?」
と、タクシー業界との兼ね合いを不安視する声も寄せられているほか、
「うおお!京都で!と思ったけど、2種免許持ってる人だけなんやったらもはやタクシーやん。車が違うだけやん…」
「日本では二種免許必要やからなぁ」
など、二種免許というハードルを設定することでUberの利便性が損なわれてしまうのではないか、との意見もある。
丹後町の取り組みの成否が担う役割は、非常に大きいものになりそうだ。
(金子則男)
【関連リンク】
■スタート 講習受けた住民、自家用車で運行 過疎進む旧丹後町で全国初 /京都-毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160527/ddl/k26/040/491000c
■Yahoo!リアルタイム検索 「Uber 丹後」の検索結果
http://realtime.search.yahoo.co.jp/search?p=Uber+%E4%B8%B9%E5%BE%8C&ei=UTF-8
■Uber
https://www.uber.com/
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