「iPhone 4S」は「iOS 10」のアップグレード対象外に 一部iOSデバイスでは情報が錯綜中【更新】
2016年秋に登場する「iOS 10」。同OSでは「iPhone 4S」が動作対象から外れることが確定した。ところが、それ以外の一部機種について、同OSに対応するのかどうか情報が錯綜(さくそう)している。
Appleは6月13日(現地時間)、米サンフランシスコで開催中の「WWDC 2016」においてiOSデバイス用の新OS「iOS 10」を2016年秋に無償で配布することを発表した。それに先立ち、開発者向けプレビュープログラムを同日から、一般ユーザー向けのパブリックベータプログラムを7月から開始する。
WWDC 2016のキーノートやAppleのニュースリリースでは、以下の機種が同OSをサポートすると示された。
- iPhone 5/5s/5c/6/6 Plus/6s/6s Plus/SE
- iPad(第4世代)
- iPad Air/Air 2
- iPad mini 2/mini 3/mini 4
- iPad Pro(9.7型モデル/12.9型モデル)
- iPod touch(第6世代)
ところが、Appleが開設した「iOS 10 Preview」サイトでは同OSをサポートするデバイスは以下の通りとなっている。
- iPhone 5/5s/5c/6/6 Plus/6s/6s Plus/SE
- iPad 2/iPad(第3世代)/iPad(第4世代)
- iPad Air/Air 2
- iPad mini/mini 2/mini 3/mini 4
- iPad Pro(9.7型モデル/12.9型モデル)
- iPod touch(第5世代)/iPod touch(第6世代)
両方の情報で共通しているのは、「iPhone 4S」はiOS 10に対応しないということだ。iOS 10が出る頃には、iPhone 4Sは5歳の誕生日を迎える。製品の寿命を考えると、ある意味当然といえるだろう。
一方、第2・3世代の「iPad」、第1世代の「iPad mini」と第5世代の「iPod touch」のiOS 10対応については、情報が錯綜(さくそう)している。キーノートとニュースリリースでは“非対応”、プレビューサイトでは“対応”とされているのだ(日本時間の6月14日5時30分現在)。
どちらの情報が正しいのか、筆者個人的には結構やきもきしているところである。
※初出時に一部対応機種が抜けていましたので追記しました(6月14日6時45分)
プレビューサイト更新(6月14日10時25分追記)
iOS 10 Previewサイトに更新が入り、対象機種がキーノートとプレスリリースと同じく改められた。よって、第2・3世代の「iPad」、第1世代の「iPad mini」と第5世代の「iPod touch」はiOS 10に非対応ということが確定した。
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