「au WALLET Market」が開始1周年 さらなるサービス拡充へ:累計会員数は350万を突破
「au WALLET Market」が、8月25日に開始から1周年を迎える。リアル店舗・Webサイト両面で売り上げを伸ばす中、ユーザーの声を踏まえてさらなるサービスの拡充を図る。
KDDIが運営する「au WALLET Market」が、8月25日に開始から1周年を迎える。同社は8月10日から始まる「au WALLET Market 1周年記念 サマー! SUMMER! お客サマ感謝キャンペーン!」に合わせて、同サービスの振り返りと今後の展開に関する説明会を開催した。
累計会員数は350万人を突破 合計売上も8カ月で2倍以上に
KDDI直営の3店舗から始まったauショップ店頭での販売は、2015年12月までに約2500店舗まで拡大し、現在ではau WALLET Market全体に占めるauショップにおける販売比率は5割に達した。
au WALLET Marketを担当するKDDIのコンシューマービジネス開発部長の村元伸弥氏によると、店頭販売はWeb通販になじみのない低リテラシー層や、Web上で住所や決済情報をやりとりすることに抵抗を覚える人を中心に好評だという。
店舗販売では、持ち運びが“不便”で定期的に消費するウォーターサーバーや米・パンの注文が多いという。
一方、KDDIグループのルクサと協業して展開するWeb通販も、「タイム(日替わり)セール」と「体験型商品」中心のラインアップも奏功して売り上げは順調に伸びている。
こちらの売れ筋は、1位こそKDDIがお勧めするモバイルアクセサリーだが、2位はレストランのチケット類、3位がライフスタイルを豊かにする商品群となっており、ルクサとの協業の成果が表れると同時に、店舗とWeb通販で売れ筋のカニバリゼーション(共食い現象)を回避できている。サービス利用者の面でも、店頭ではWeb通販ではリーチしきれていない60代以上の年齢層のユーザーを獲得できているという。
結果として、店舗・Webを合計した累計会員数は350万人を突破し、合計売上額も2015年12月(店舗販売の拡大)から2016年7月にかけて2倍以上になった。
今後は店頭で一部「リアル展示販売」 WebサイトのUI改善やオリジナル商品拡充も
一方で、サービスを展開する中で、特に店舗販売を中心に課題も見えてきた。
店舗販売では、auショップの店員が持つタブレット端末を操作して注文を行うようになっている。それについて、「実物を見て購入したい」という要望がユーザーから寄せられたのだ。そこで、店舗に専用コーナーを設置して、一部商品の展示・販売を開始する。現在、すでに6店舗で展開中で、2017年3月末までに店舗販売しているauショップのうち約1000店舗に専用コーナーを設置する計画だ。
店内空間に余裕のあるauショップでは、週末に試食イベントを開催する試みも行っている。これも、サービスの利用促進に効果的であったとのことで、今後も開催する計画だという。
店舗販売で取り扱う品目についても、現在約8000点扱っているものを、8月末までに日用品を中心に約20万点まで増やす。また、商品の再注文や定期購入に利用するWebサイトについては、8月中旬をめどにユーザーインタフェースの改修を行い、より操作しやすいものにするという。さらに、Webでの(再)注文や定期購入の内容変更が難しい、リテラシーの低いユーザー向けにカタログ販売や電話による注文の受付も検討しているという。
au WALLET Marketでしか買えないオリジナル商品も拡充する。その一例として、村元氏は8月10日から始まるキャンペーンにおいて数量・期間限定で販売する特別商品「一流シェフが贈る至福の逸品」を挙げた。これは、auのCMに登場する「三太郎」シリーズの登場人物のもとになった昔話をモチーフに複数の有名シェフが開発した食品だ。
この他にも、au WALLET Marketでしか購入できない限定商品を随時導入することで、店舗・Web通販両面で活性化を図る。
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