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ワイヤレスゲート、産業用IoT向けの高速通信プラットフォームを提供へ
ワイヤレスゲートとモバイル・インターネットキャピタルが、高速通信プラットフォームを提供するための合弁会社を設立。工場、病院、物流などの産業用IoTが対象。Wi-FiアクセスポイントをLTE基地局のように動作させる技術を用いる。
ワイヤレスゲートとモバイル・インターネットキャピタルが10月3日、合弁会社、LTE-Xを設立したことを発表した。産業用IoT向けに高速通信プラットフォームを提供する。
機械に通信機能を埋め込み、機器間で通信をするM2Mの分野では、低速・低容量のデータ通信サービスが主に提供されているが、LTE-Xでは高速、大容量、高セキュリティの通信サービスを目指す。工場、病院、セキュリティ、物流の市場を主なターゲットに据えている。
高速通信プラットフォームでは、米nCore Communicationsが持つ「LTE over Wi-Fi」のLTEトネリング技術を用いる。LTE over Wi-Fiでは、Wi-FiアクセスポイントをLTE基地局のように動作させ、LTEの通信機能をWi-Fiネットワーク上で実現できるという。そのため、LTE基地局設立の投資をせず、安価にプラットフォームを構築できる。
LTE-Xは、2016年中にプラットフォームのシステムを完成させ、2017年初頭に商用サービスを開始する予定。
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