スマホの修理を安心して出せる 総務省認定「登録修理業者」リスト公開:SIM通
総務省は、携帯電話端末「登録修理業者制度」の登録修理業者の一覧を公開している。現在、この制度には14の修理業者が登録されていますが、どういった制度なのか紹介します。
総務省は2015年4月に施行した携帯電話端末「登録修理業者制度」の登録修理業者と、各事業者が修理可能な機種・故障箇所の一覧を公開しています。
スマホの急速な普及に伴い、これまでキャリアショップや販売店を通じ製造業者に依頼していた修理や交換を、製造業者以外の第三者が行うケースが増加しています。しかし、こうした第三者による修理や交換が行われた端末は、修理後も電波法で規定している技術基準に適合しているかどうかが不明だという問題がありました。そこで総務省は、技術基準に適合していることを修理業者自ら確認でき、登録基準に適合する場合には総務大臣の登録を受けることを可能とする制度を導入しました。これが「登録修理業者制度」の背景です。
現在、この制度には14の修理業者が登録されています。それぞれ修理可能な端末や内容が異なっており、修理業者一覧には、修理内容などの詳細についても記載されています。
制度の認可を受けている修理業者は、該当端末の修理・交換に関して総務省からの「お墨つき」を与えられているわけですが、この制度はあくまで電波法を基準として制定されたものであり、端末の製造業者が個々に定めている内容とは異なります。したがって、修理したことによってメーカー保障が無効になってしまう可能性は否定できません。修理業者側でも、機種単位など非常に細分化されて認可が行われるため、たとえばiPhoneの新機種が発売されたら再登録が必要になるなど、手続きは煩雑で手間もかかります。
とはいえ、利用者としては修理をするなら認可されている業者に任せたほうが安心・安全だと感じられるでしょう。街のスマホ修理店に修理を依頼する必要が生じた際には、総務省の登録修理業者であるかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
(文:SIM通編集部)
関連記事
- 「SIM通」バックナンバー
- 電波法違反になる恐れも――日本に上陸したスマホ修理業者「iCracked」の問題点
スマートフォン修理業者の「iCracked」が、12月4日から東京の渋谷に第1号店をオープン。iPhoneを安価に修理できるのが特徴だが、このサービス、法的にクリアになっていない問題点がある。そこに大きく関わってくるのが「登録修理業者制度」だ。 - ゲオ、スマホの「登録修理業者制度」取得。全国29店舗で修理開始
ゲオは、全国のゲオショップ、ゲオモバイル、流通センターの計29拠点で、iPhone 6の修理を開始する。iPhone 6以外の機種については現在申請中で、認可がおりた端末から順次、修理受付を開始する予定とのこと。 - 「登録修理業者」認定までに1機種100万円以上、それでもゲオが“iPhoneの修理”を始める理由
ゲオが10月27日に29拠点でiPhoneの修理サービスを開始。対象機種が「iPhone 6」のみなのは、総務省の登録修理業者として認定されるためには、1機種につき100万円以上のコストが掛かるから。それでもゲオが修理サービスを始める理由とは? - 修理に出すと犯罪に? 未登録スマホ修理店の実態
スマホの修理業者が登録修理業者でないと、ユーザーが電波法違反になる恐れ。 - ゲオ、iPhoneの格安修理事業を全国29拠点でスタート
ゲオは、10月27日からiPhoneの格安修理事業を全国29拠点で開始する。価格の目安はiPhone 6のフロントパネル修理で1万2000円(税別)など。
関連リンク
Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.