「格安SIM」に行けない理由/「3日間あたりの通信規制」はなぜ必要?:Mobile Weekly Top10
料金の低廉さから「格安SIM」とも呼ばれるMVNOサービス。興味を持つ人は増えているのですが、乗り換えをためらう人も少なくありません。その心は、どこにあるのでしょうか?
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2017年1月23日〜2017年1月29日
- 「格安SIMにしたいのにできない人たち」が抱える悩み
- 端末購入補助とSIMロック解除のルールが変わる――総務省に聞く“新ガイドライン”の狙い
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- 「3日間あたりの通信規制」はなぜ必要?
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今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2017年1月23日から1月29日までのアクセスランキングを集計しました。
今回のランキング1位の「『格安SIMにしたいのにできない人たち』が抱える悩み」は、MVNOサービスに興味があっても移行できない人にありがちな悩みをまとめた記事です。この記事では大きく「2年縛り」「親との連絡手段」「よく分からない」という3つの悩みが取り上げられています。
仕事柄、筆者は複数のMVNOと契約し、複数のSIMロックフリー端末で利用しています。そのため「どれがメインの携帯電話(スマートフォン)なの?」とよく聞かれるのですが、メインはあくまで大手キャリア(MNO)の携帯電話・スマホです。
その理由の1つは、キャリアメール(ドコモメール・iモードメールなど)にあります。この記事でも上げられている「親との連絡手段」として使っていることのほか、キャリアメール以外のメールアドレスがないと登録・利用できないサービスがいまだにあるためにキャリアメールを完全に手放せないのです……。
ですが、MNOの携帯電話・スマホがメインであり続ける最大の理由は補償サービスにあります。最近では、端末の保証(補償)サービスに力を入れるMVNOサービスも出てきていますが、安心度の面ではMNOのそれの方がまだ上です。
仕事柄、複数の携帯電話回線を持たないといけない筆者としてはMVNOサービスの格安感は大いに魅力です。しかし「万が一」の時のことを考えると、まだまだMNOサービスも手放せません。
7位には、「『3日間あたりの通信規制』はなぜ必要?」が入りました。
通信容量制限というと、1カ月単位のものが強く印象にありますが、日単位の容量制限を設けているMNO・MVNOもあります。MNOにおいては以下のような感じです。
- NTTドコモ:なし
- au(KDDI・沖縄セルラー電話):6GB/3日
- ソフトバンク:なし(一部例外あり)
また、主要なMVNOサービスでは以下のようになっています。
- OCN モバイル ONE(月間容量コース):なし
- 楽天モバイル:540MB〜1.7GB/3日(3.1〜10GBプラン契約時のみ)
- IIJmio:366MB/3日(低速状態で通信した場合)
この記事にもあるように、日数単位の容量制限には極端に著しい通信をするユーザーとその他のユーザーとの公平性の確保という背景がありました。しかし、データ料金プランの細分化や通信技術の進歩もあり、日単位での通信容量制限は緩和・撤廃する方向に動いています。
ただし、UQコミュニケーションズの「UQ WiMAX」における「ギガ放題」プランや一部のMVNOサービスが提供している「データ使い放題」プランでは、月間容量が無制限であるがゆえに公平性確保のために日単位制限を行うことはやむを得ないでしょう。
とはいえ、動画や音楽のストリーミングサービスが普及していく中で、月単位・日単位の通信規制のあり方はさらに変わらざるを得ないでしょう。1年後、2年後、果ては5年後あたりにはどうなっているのでしょうか……?
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