価格.com、格安SIM・大手キャリアの満足度ランキング2017年版を発表 1位は「FREETEL」と「au」
カカクコムが2017年版「格安SIM・大手携帯キャリア満足度ランキング」と「ネット回線満足度ランキング」を発表した。前者における満足度ランキングの1位には、格安SIMでは「FREETEL」、大手キャリアでは「au」が輝いた。
カカクコムは2月20日、同社が運営する「価格.com」で行ったアンケート調査をもとにした2017年版「格安SIM・大手携帯キャリア満足度ランキング」「ネット回線満足度ランキング」を発表した。
格安SIM・大手携帯キャリア満足度ランキングの格安SIM部門の1位は「FREETEL」(プラスワン・マーケティング)で、通話料金や実店舗で申し込めることなどサポート面も高く評価された。2位は「イオンモバイル」(イオンリテール)で、イオン各店舗に窓口がある利便性、通信速度の安定性、知名度の高さによる信頼性が評価につながった。
大手キャリア部門の総合満足度1位は「au」(KDDI・沖縄セルラー電話)で、「月々の支払料金」「通話料金」「事業者に対する信頼性」「通信速度」といった項目別でも1位を獲得。さらに長期利用による信頼性の高さ、家族割引や電気料金と携帯料金などの「セット割」などを満足の理由に挙げるユーザーも多くなっている。
利用実態を見てみると、格安SIMの利用率は前年4.7%から12%と大きく上昇。一方、大手キャリアの利用率はNTTドコモが37.5%(前年比マイナス4.6ポイント)、auが29.4%(前年比マイナス2.5ポイント)、ソフトバンクが21.1%(前年比マイナス0.2ポイント)と3社で低下傾向にある。利用者層では、格安SIMは男性が55.6%、大手キャリアでは女性が51.1%。年代別では、格安SIMは30〜40代(45.7%)、大手キャリアは10〜20代(23.3%)が多めとなった。
ネット回線満足度ランキングの光回線部門(関東・甲信越エリア)では、下り速度最大2Gbpsの高速回線を提供している「NURO光」(ソニーネットワークコミュニケーションズ)が1位。「月々の支払料金」「回線事業者に対する信頼性」「通信速度」「サポート」全項目でトップとなり、前回のランク外から躍進した。2位の「auひかり」(KDDI)は携帯料金とのセット割引が人気を集めた。
モバイルルーター回線とADSL回線では、ソフトバンクが提供するサービスが上位を占めている。
各回線の利用率は、光回線が69.3%(前年比プラス2.3ポイント)、ケーブルテレビ回線が15.8%(前年比プラス1.2ポイント)、ADSL回線が7.8%(前年比マイナス2.0ポイント)、モバイルWi-Fiルーターが6.3%(前年比マイナス1.4ポイント)となった。
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