ICT総研が格安SIMの市場動向を調査――利用者シェアは楽天モバイル、信頼性はIIJmioがトップ
ICT総研が「2016年 MVNO格安SIMの市場動向調査」の結果を発表。利用者シェアは楽天モバイル、信頼性はIIJmioがトップで、満足度は料金面に対する項目が比較的高くなっている。
ICT総研は、6月15日に「2016年 MVNO格安SIMの市場動向調査」の結果を発表した。
本調査はインターネットユーザー1万1009人に対するWebアンケート(6月2日〜5日)のうち、格安SIMの利用者613人の回答結果を元にしている。利用者シェアは楽天モバイルが17.0%でトップとなり、次いでNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」が16.5%、IIJ(インターネットイニシアティブ)の「IIJ mio」が12.4%、ビッグローブの「BIGLOBE SIM」が9.5%、ケイ・オプティコムの「mineo」が9.1%となる。
10項目の満足度を聞いたところ「コストパフォーマンスの高さ」「最適な料金プランの有無」といった料金面での満足度は他の項目と比べて相対的に高く、「契約手続きのしやすさ」「開通までの待機時間の長さ」「初期設定のしやすさ」など契約・設定関連も平均満足度が比較的高い。一方、データ通信の品質や速度関連、サポート面は平均満足度が相対的に低くなっている。「事業者に対する信頼性」はIIJmioがトップで、mineoとOCN モバイル ONEが続いた。
総務省によれば、MVNOサービスの契約数は2014年末に895万契約、2015年末は1155万契約と1年間で29%の伸びを記録。同社では事業者などへのヒアリングを元に、2016年末にはこれが34.2%増の1550万契約まで拡大すると推計している。
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