mineoが「フリータンク」のルール変更を発表:SIM通
mineoは、利用者同士の共有パケット貯蔵庫「フリータンク」利用に関して、ルールの一部を変更した。これは、1月下旬にフリータンクのパケットが枯渇危機になったことを受けての対応。
mineoは、利用者同士の共有パケット貯蔵庫「フリータンク」利用に関して、ルールの一部を変更したことを、コミュニティサイト「マイネ王」の公式ブログで告知しました。これは、1月下旬にフリータンクのパケットが枯渇危機になったことを受けての対応となります。
1月24日付で「フリータンクの残りパケットが3TBを下回り、1月26日に枯渇する可能性が出てきた」と公開したところ、多くの人がタンクに余ったパケットをINしました。2月7日現在、残りパケットが18TBまで回復しており、マイネ王の運営事務局担当者は「助け合いに共感していただける気持ちを嬉しく思っています」と、危機をいったんは回避できたことへの感謝を述べています。
関連記事:フリータンクが枯渇の危機?マイネ王ブログで今後の方針を発表
フリータンクのルール変更。内容は2つ
今回変更されるルールは以下2つです。
パケット残容量によるOUT制限
これまで、フリータンクから引き出せるパケット量と引き出し可能期間は決められていましたが、残容量による制限はありませんでした。しかし、1,000MB(1GB)残っているユーザーは「パケットが足りなくて困っている」という状態にはなく、引き出す必要はないという考えから、このOUT制限を追加したと説明しています。
ただし例外として、OUTよりもINを多く行っているユーザーには従来のルールが適用されるとのことです。
OUT期間の変更
現在、パケットの引き出し可能期間は毎月21日から月末日まですが、今後は毎月21日から月末日の1日前までに変更となります。月末日にOUTしたパケットの付与は翌月1日で、契約している容量が付与されるタイミングのため、「足りなくて困っている」というケースに当てはまらなくなることが理由です。
この2つのルール変更は、2月21日より適用されます。マイネ王運営事務局では、フリータンクを「パケットが余った人がINをし、足りなくなった人がOUT」するというユーザー同士の助け合いがコンセプトになっているものであり、毎月継続してOUTのみを行っているユーザーについては、契約容量の見直しを推奨しています。また、フリータンクからOUTしたパケットを転売しているユーザーも一部にはいることから、「助け合いのコンセプトに合わないのでやめてほしい」と不快感を表しています。
なお、ルール変更以外の施策として「月末のIN忘れ防止のためのメール通知」「INをもっと簡単におこなえる画面設計」を時期未定ながら検討項目として挙げました。また、毎月OUTだけをしているユーザーに対しては「契約容量の見直し」を促すメールの配信を検討しており、これについては2月の利用条件を見て、3月に配信する予定とのこと。
今回の対応は抜本的な改善ではなく、すぐにできることから見直しを始めている状況だといえます。すでにマイネ王ユーザーの間では賛否両論の意見が出てきており、運営側は使用状況を見ながら、さらなる改善を行う可能性もありそうです。
フリータンクは、ユーザー間のつながりと助け合いを実現した「理想郷」のようなしくみです。「フリータンクのパケット容量がゼロになることによって、ユーザー同士の助け合いの場が一時的にでも失われてしまうのは悲しい」とスタッフブログには記されています。mineoのフリータンクは他に例のないサービスです。今後も、多くのmineoユーザーが納得できるかたちで継続してくれることを願います。
◆ フリータンクのルール変更について / マイネ王スタッフブログ
(文:SIM通編集部)
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