世界初のVGA液晶搭載 究極の全部入りケータイ「Vodafone 904SH」(懐かしのケータイ)
VGA液晶を初搭載して話題を集めた「Vodafone 904SH」は、おサイフケータイやGPSなどの人気機能に加え、ボーダフォンの新サービスや機能にも対応した「究極の全部入り」ケータイでした。
ITmedia Mobile編集部で発掘された、思い出のケータイを振り返る連載。今回紹介するのは、ボーダフォン(現・ソフトバンク)のシャープ製ケータイ「Vodafone 904SH」です。
904SHは世界で初めてVGA(480×640ピクセル)液晶を搭載したケータイです。画素数は当時主流だったQVGA(240×320ピクセル)液晶の4倍で、写真などをより高精細に、ドキュメントファイルの情報をより多く表示できるようになっています。
発売された2006年、ボーダフォンがソフトバンク(現・ソフトバンクグループ)に買収されました。それに伴い、「Vodafone」ロゴの代わりに「SoftBank」のロゴが入った新色(ホワイト、ネイビー、ピンク)が「SoftBank 904SH」として発売されました。
アウトカメラには320万画素CCDセンサーを採用し、光学2倍ズームに加え手ブレ補正機能も備えました。ボディーには回転2軸ヒンジを採用していますが、インカメラやモノクロの背面液晶も搭載していました。
904SHはGPSやBluetoothを備え、国際ローミング、おサイフケータイはもちろん、プッシュ型コンテンツ配信サービス「Vodafone live!CAST」、電話帳をサーバにバックアップできる「Vodafone Address Book」など、ボーダフォンの新サービスに対応していました。また、ボーダフォン端末として初めて「顔認証機能」「6軸モーションコントロールセンサー」「ソフトウェア更新機能」に対応したことから、当時は「究極の全部入り」ケータイと呼ばれました。
「904SH」の主な仕様
- 発売日:2006年4月15日
- キャリア:ボーダフォン/ソフトバンクモバイル
- メーカー:シャープ
- サイズ:約50(幅)×104(高さ)×28(奥行き)mm
- 重量:約151g
- メインディスプレイ:2.4型(480×640ピクセル)モバイルASV液晶 26万2144色
- サブディスプレイ:12×72ピクセル モノクロ液晶
- アウトカメラ:有効約320万画素CCD 光学2倍ズーム
- インカメラ:有効約11万画素CMOS
- ボディーカラー:バイオレット、ブラック、ブルー、ホワイト、ネイビー、ピンク
関連記事
- ボーダフォン、VGA液晶搭載「904SH」発表
904SHは、VGA液晶だけでなく、GPS機能やFeliCa、6軸のモーションコントロールセンサー、顔認証機能、ソフトウェア更新機能、Bluetoothを使った新サービスにも対応。3Gのフラグシップモデルとなる。 - これぞ究極の全部入り──「904SH」、5つの新機能
「2006年は、本格的な成長に向けた正念場」とするボーダフォンが、その言葉を象徴するようなフラッグシップモデル「904SH」を発表。搭載される5つの新機能/サービスをチェックした。 - UIを改善、カメラは手ブレ補正付き──まだある「904SH」の新機能
2.4インチVGA液晶を搭載したことで大きな注目を集めたボーダフォンのシャープ製端末「904SH」。端末自体の機能にもさまざまな改良が施され、日本のユーザーのニーズを汲んだ端末に仕上がった。 - au Design projectの最終モデル ストレート型ケータイ「INFOBAR2」
初代INFOBARの「ストレートボディー」「フレームレスキー」といった特徴を継承しつつ、丸みを帯びたフォルムになった「INFOBAR2」。デザイン重視でありながら、ワンセグやおサイフケータイなど、当時の最新ケータイで人気の機能が詰め込まれていました。 - 100万画素カメラを搭載した“究極の全部入りケータイ”「J-SH53」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.