スマホ移行の約1割がMVNOを選択 MVNOユーザーは中古端末の利用率が高い
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、MVNOのSIMカードの販売動向と購買行動調査に基づくMVNOの利用状況を発表。2017年1〜9月のSIMカード販売数量は前年比35%増となり、フィーチャーフォンからスマートフォンへ移行したユーザーの約1割がMVNOを選択するという結果となった。
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は、10月26日にMVNOのSIMカードの販売動向と購買行動調査に基づくMVNOの利用状況を発表した。
MVNOが提供するSIMカード市場は好調に拡大を続け、2017年1〜9月のSIMカード販売数量は前年比35%増。月次の前年比では大手キャリアの新プランが出た夏頃にやや伸び悩んだが、8月と9月に再び伸長している。契約後に毎月料金を支払うポストペイドの成長率は事前入金・購入するプリペイドより高く、1〜9月では数量前年比41%増になった。
ポストペイドを通信タイプ別に分けるとデータ通信専用タイプが伸び悩んでいる一方、音声・データ通信両用タイプは前年比45%増となっている。このことから、MVNOのSIMカードをメインで利用するユーザーの増加がうかがえる。
2017年6月に実施した「携帯電話購買行動調査」によると、現在スマートフォンを使用しているユーザーのうち、大手3キャリアからMVNOへ移行したのは6%。そのうちフィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えは9%で、MVNOはスマートフォンの端末価格や月額利用料金の高さがネックであったフィーチャーフォンユーザーから支持を得ていることが分かる。
また、中古端末の利用率はスマートフォンユーザー全体では2%だが、MVNOのSIMカードを利用するスマートフォンユーザーでは14%。MVNOでは端末価格と通信料金の分離がより明確であり、中古端末を選択肢の1つとするユーザーが多いと考えられる。
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