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自分の声の“分身”を作れるアプリ「コエステーション」登場 まずはiPhone版から:AIを活用
東芝デジタルソリューションズが自分の声をデータ化して利活用できるスマートフォンアプリを開発した。音声合成には同社のコミュニケーションAIを活用しており、まずはiPhoneから対応する。
東芝デジタルソリューションズは4月17日、自分の声をもとにして生成したデータを使って音声合成できるiPhone(iOS)アプリ「コエステーション」の提供を開始した。同社のコミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」の音声合成技術を活用したもので、作成したデータを生かした新アプリ・サービスの展開も視野に入れている。現時点ではAndroid版は用意されていない。
コエステーションでは、自分の音声を元に作成したデータを「コエ」と呼んでいる。コエを作成するには、最低でも10個の文章を読み上げる必要がある。読み上げ時は、静寂な場所でイヤフォンマイクの利用が推奨されている。
コエ作成にかかる最低所要時間は20〜25分程度(読み上げに5分程度、コエ生成に15〜25分)を見込んでいる。データは多ければ多いほどコエの精度が向上する。
コエを作成すると、アプリに入力した文字を音声合成で読み上げることができる。感情、しゃべり方、声色はある程度調整も可能だ。
作った合成音声はSNSにシェアできるほか、アプリ内のコンテンツで利用できる。
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