総務省、地域課題などの解決に向けた「5G利活用アイデアコンテスト」開催
総務省は、10月3日に「5G利活用アイデアコンテスト」の募集を開始。5Gの特性を利活用し、人口減少や高齢化など地域が抱える社会問題の解決に向けたアイデアを幅広く募集する。優秀なアイデアは2019年度「5G総合実証試験」の実証テーマとして取り上げられる予定。
総務省は、10月3日に地域社会の課題解決などに向けた5G実証アイデアをコンテスト形式で審査・表彰する「5G利活用アイデアコンテスト」の募集について発表した。
本コンテストでは、従来の業務やプロセスの大幅な効率化など、生産性向上につながるサービス・アプリのアイデアなどを想定。5Gの特性を必要とすること、地方が抱える課題解決につながる提案であることなどが評価の基準となる。また、ビジネスモデルや事業性がより実現性の高い提案である場合も評価の対象となる。
想定する主な分野は、健康・医療・介護、移動(モビリティ)、安心・安全、防災・減災、教育、生活・暮らし(買い物、働き方など)、環境・エネルギー、産業・経済(地場産業、観光など)など。分野横断型の提案も受け付け、優秀なアイデアは2019年度「5G総合実証試験」の実証テーマとして取り上げられる予定。
応募の際は11の対象地域(北海道、東北、関東、信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州、沖縄)から、応募者の所在地や課題解決が特に期待される地域、利活用アイデアの実証場所として想定する地域を管轄する総合通信局・沖縄総合通信事務所を選択。11 の総合通信局などで書類審査やヒアリングなどの地方選抜を実施し、東京で一般公開するコンテストでのプレゼンテーションを経て最優秀賞、優秀賞、特別アイデア賞(賞名は仮称)を決定する。
書類の受付期間は10月9日〜11月30日で、地方選抜は12月中旬頃、コンテストは2019年1月中旬頃を予定。また、各総合通信局などで10月16日〜11月1日にかけて応募説明会を行う。コンテストに関する情報はWebサイトで随時更新していく。
関連記事
- 楽天モバイルネットワークが「5G」実証実験を実施 ノキアの施設で
2019年10月にモバイル通信サービスを開始する予定の楽天モバイルネットワークが「5G」の実証実験を実施した。ノキアソリューションズ&ネットワークスが保有するシールドルーム内で4K動画や3DVR映像のストリーミング配信を実施したという。 - 5G・IoT時代の新ビジネスを“共創”する拠点に――「KDDI DIGITAL GATE」オープン 「∞ Labo」も移転し同居
KDDIが、法人との“共創”を主眼に置いたビジネス開発拠点を東京・虎ノ門に開設した。スタートアップ企業を支援する「KDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)」も同所に移転する。 - 5Gの人口カバー率は2023年に20% エリクソンが予測する5G時代のトレンド
商用サービスの開始が迫っている「5G」。トップバッターとして、米国が2018年後半から2019年後半に5Gサービスの開始を予定している。5G時代にはどんなトレンドが起こるのか? エリクソン・ジャパンが説明した。 - プロ野球を好きな角度で観戦 KDDI、5Gを活用した自由視点映像のリアルタイム配信
KDDI、KDDI総合研究所、沖縄セルラー電話は、国際電気通信基礎技術研究所、サムスン電子の協力の下、5G対応タブレットを活用した自由視点映像のリアルタイム配信に成功したと発表。任意のアングルでスポーツ観戦が可能になるとしている。 - ドコモ、360度8KVRライブ映像を配信できるシステムを開発 5Gでの利用を想定
NTTドコモはヘッドマウントディスプレイを通し、スポーツや音楽イベントなどの360度8K映像をリアルタイムに視聴できるシステムを開発したと発表。同社の常設5G技術検証環境「ドコモ5GオープンラボTM Yotsuya」に展示を行う予定だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.