調査リポート
子どもの「居場所確認」と「病院の予約」にニーズあり 子育て世代の母親がIoTに求めることは?
MMD研究所が自社で行った調査をもとにしたコラム「子育て世代(30-40代)の母親の育児をIoTで支えるために必要なことは?」を公開。IoTで育児や子育てに取り入れたいことは、働く母は「子どもの病院の予約」、専業主婦は「子どもの居場所確認」がともに高く、安全確認を非常に気にかけていることがわかった。
MMD研究所は2月20日、同社がマカフィーと共同で行った「日本におけるIoT意識調査」を元にしたコラム「子育て世代(30-40代)の母親の育児をIoTで支えるために必要なことは?」を公開した。子育て世代の母親がIoT(モノのインターネット)に求めることをまとめたもので、興味深い内容となっている。
育児や子育てに取り入れたいIoTはどんなことか質問すると「子どもの居場所確認」「子どもの病院の予約」が上位となり、特に男女別で見ると女性のニーズが非常に高い。働く母は「子どもの病院の予約」が64.7%で、専業主婦は「子どもの居場所確認」が62.1%とともに6割を超える。
育児や子育てに関して具体的にIoTでやりたいことについて聞くと、働く母は「別室から遠隔の声かけ」や「勉強の進捗具合や勉強方法のレコメンド」、専業主婦は「健康状態のチェックやアドバイス」や「塾への到着や帰宅の通知」と違いが出た。これは日中に子供と一緒にいられるかどうかの違いが数値にも表れたと推測できる。親は子どもの安全確認を非常に気にかけ、健康や病院に関することをIoTで実現させたいというニーズが判明した。
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