っぽいかもしれない
巨体がうなるぞ、ドアとるぞ。その名は「援竜」(1/3 ページ)
テムザックの大型レスキューロボット「T-52 援竜(えんりゅう)」の完全な形での発表会が、25日、東京三鷹の独立行政法人消防研究所でおこなわれた。
「完全な形での」とわざわざつけたのは、今年のお正月に、福岡の出初め式で一度おめみえしているからだ。でも、このときには人間が乗り込んでの操作だった。今回は違う。マスタースレーブ方式での遠隔操作による実演だ*1。これが本来のT-52の姿である。
マスタースレーブというのは、操縦者(マスター)が身体を動かした通りにロボット(スレーブ)が動くというスタイルだ。「ROBO-ONE」のマジンガアや剛王丸の方式っていったほうが、ここではわかりやすいかもしれない。
まずデータシートをあげておこう。
- T-52 援竜本体
- 全高3.45m、全幅2.4m(腕を開くと約10m)、全長約3.5m。総重量5t。
- 腕は2本で、片腕7自由度、手は1自由度(開いたり閉じたり)。
- 駆動方式は油圧。動力は水冷3気筒のディーゼルエンジンを使用。このエンジンで発電も行い、腕などの電気はそれでまかなっている。
- 走行はクローラ(キャタピラ)、最高時速3km。
- カメラは68万画素のCCDカメラが9台(頭に1台、左右腕の先にそれぞれ1台、ボディの前後各1、左右各2)。星明かりでも写せる暗部カメラが1。
- デザインは、ロボガレージの高橋智隆氏による。
- 操作部は、約120kg。トラックの荷台につんで、移動することができる。本体と操作部の間はSS無線、PHSなどで接続(実際には何でもよいそうだ)。
T-52、行きます
デモンストレーションは、瓦礫の山に塞がれている乗用車の中の人間を助け出すというシナリオで行われた。このときT-52がすることは、人間が助けにいけるための道をひらくことだ。実際の救助は人間が行う。
まず、現場の近くまではクローラで移動する。瓦礫や不整地の上を巨大なものを運ぶ方法としては、いまのところいちばん現実的な解であろう。テムザックの高本陽一社長によれば、将来多足型を研究することは考えているが、この用途には二足歩行は考えていない。人間でさえ“よつんばい”じゃなきゃ進めないようなところであり、二足歩行が向かない現場なのだとのこと。
カメラは頭にもついているのだけど、これは遠景をみるものらしい。現場の様子を見に行くのは腕の先(手首のあたり)についたカメラだ。これがいちばん自由に向きを変えられるから、腕できょろきょろする感じになる。
この腕は、片方で500kgのものを持ち上げられるそうで、木材も鉄柱もひょいっとつまんでどかしてしまう。
*1わたしなんかは、乗り込むよりマスタースレーブのほうがうれしいんだけど、取材中に周りで聞いた範囲では、乗り込む方がうれしいという人の方が多かった。ふつうは鉄鋼無敵科學大魔號よりパトレイバーの方がいいか、そうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
8
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
9
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
10
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR