インタビュー
目指したのはリビングと同じ操作~松下「DMR-E500H」(3/3 ページ)
「DLNAは、民生機メーカーだけの団体ではありません。パソコンをサーバにしたい会社もあり、なかにはIFOファイルを使うことに前向きではないところもあります。再生位置を移動する方法は、ほかにもありますから。ただ、DLNAは民生機やパソコンを含めて、多くの製品が繋がる唯一の規格ですから、今後はいろいろな方向性が検討されていくはずです」。
――もう一つ、独自で入れたものにDTCP over IPがあります。DLNAのDRM規格への採用も有力視されているようですが、あえて先行導入した理由と規格化の見通しを教えて下さい。
「DTCP over IPを採用した理由は、コピーワンス番組への対応です。以前は、パソコンが相手(クライアント)なら、DRMはなくてもいいのではないかという意見もありましたが、地上デジタル放送やBSデジタル放送がすべてコピーワンスになりました。そして、E500Hの購買層となるハイエンドユーザーは、対応機器を持っていると予想されますから、やはり扱えないといけない」。
「デジタルテレビやCATVのSTBって、普通は一家に一台でしょう? リビングルーム以外で見ようと思ったら、2台目の契約をしなければならない。たとえSD画質であっても、ネットワークを介して違う部屋でもデジタル放送が見られるようにしたい。それがDTCP over IPを導入した理由です」。
「DLNAでは、2005年以降に策定する『DLNA Guideline v.2.0』でDRM(著作権保護)仕様を包含する予定です。そこで受け入れてもらえるのか、あるいは“先走り”だったと言われるのか……。今後の課題ですね」。
――MPEG-2動画をネットワーク再生するとき、現在のところDMR-E500Hを複数台用意しなければなりませんが、高価です。AVCサーバー時代にはテレビ型クライアントなども一緒に展示していましたが、より安価なクライアントを提供する予定はありますか? あるいは下位ラインアップにネットワーク機能を搭載する可能性は?
「ネットワーク機能が広くユーザーに受け入れられるものだと判断できれば、下位モデルやそのほかの製品へ導入することも検討できるでしょう。今のところは、ニーズを調査している段階です」。
――今後、DIGAに付加したいネットワーク機能は何でしょうか。
「まずは、“DLNA対応”をしっかり謳えるようにしたいですね。技術的な面で言えば、著作権保護方式も入れたし、特殊再生もできる。そして次のステップは、やはりデジタルハイビジョン放送ですね」。
「E500Hでは、ネットワーク処理のために専用マイコンを導入していますが、それでもネットワーク送信時のレートは10.08Mbpsに制限されています。つまり、DVD画質なら流せるが、ハイビジョンには足りない。10Mbpsを超える映像をネットワークに流すには、ソフトウェア処理のパワーが必要で、ハードルが高いんです。このあたりが、今後の課題になるでしょう」。
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