ゴールドのかかとを持った考える靴「アディダス・ワン」(1/4 ページ)
テクノロジーとスポーツのブリッジとして登場した「アディダス・ワン」
勝つことがすべてであるかの様なグローバルビジネスの世界にあって、徹底的にWIN型人間の育成を目指すものの、今ひとつ説得力のない人材センターが横行している。一方、ベストワンより「オンリーワンを目指せ!」と、一見して負け惜しみのようにけしかける同業者も溢れている。
「勝ち負け」は戦って初めて結果の出るモノだが、日本では幸いなことに、殆ど大多数の人間が初めから戦ってもいないのに「どっちもどっち」だと思う筆者のように醒めた人間が多いのも事実だろう。もちろんオンリーワンではない人間が地球上に存在しないことは当たり前だ。
しかし、勝ち負けとは関係なく、毎日のように多種多様な製品が生まれて溢れ出るビジネスの世界では、新製品の位置づけ(ポジショニング)は極めて重要な問題だ。この考え方はすべてのアスリートのための専門メーカーであるアディダスも同様のようだ。
その同社が2001年から3年以上をその研究と開発に注ぎ込み、2005年の春、やっと製品化に辿り着いた「adidas_1(アディダス・ワン)」というインテリジェントシューズは注目に値するプロダクトだ。この製品が目指す、アスリートのための「オンリーワン型インテリジェント・シューズ」という、従来に無いポジショニングは、マーケット・インのストラテジーとしては興味深い。
「インテリジェント・シューズ」という新たな市場を作りだし、その中で勝ち残るためには、堅固な「アディダス」というブランドの上にテクノロジーのイメージをナチュラルに拡張、定着させることが求められる。きっと単一のプロダクトだけではなく、複数の兄弟製品が必要だろうし、ターゲットユーザ層のセグメント選択も重要だ。挑戦を受けてくれるコンペティターの存在も鍵となるだろう。
筆者も過去、薄型カード電卓とPCカードをくっつけた「ChipCard」のコンセプト構築や、Linuxベースの腕時計である「WatchPad」などを企画・製品化した経験上、あるカテゴリーの製品が異なるカテゴリーのテクノロジーによって、その活躍の幅をより広く広げることには諸手を挙げて賛成だ。
アディダス・ワンは、「人間が走る」というスポーツを科学的に分析し、その自然な動きを出来うる限りサポートするという発想の元に開発された、「シューズ自らが感じ、考え、判断し、最適化を目指して動作する」という画期的なアスリートの為の「ハイテクノロジー・インテリジェント・シューズ」なのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR