「伝説のGR」がデジタルで帰ってきた(2/2 ページ)
GRを継承したボディデザイン
GRといえば、薄型ながら頑丈な質実剛健マグネシウム合金ボディを挙げる人もいるだろう。GR DIGITALもマグネシウム合金製を採用し、サイズは107(幅)×58(高さ)×25(厚さ)ミリと、初代GR1(117×61×26.5ミリ)と比べややコンパクト。スリムで頑丈なボディは健在で、元はといえばフィルムパトローネの収納部だったグリップ部のデザインも受け継いだ。
コンパクト機としては業界初というツインダイヤルを装備したのも特徴だ。前面ダイヤルでは絞り値をスムーズに設定できる。レンズを活かすためにも、絞り優先オートでストレスなく使えるのはありがたい。撮影間隔は約813万画素時・10Mバイト/秒以上のSDカード使用時で約1.7秒とストレスは感じない。
オプションとして、画角を21ミリ相当に拡大するワイドコンバージョンレンズ(税込み1万5750円)やフード&アダプター(同5250円)もそろっている。アダプターを使えば37ミリ径の汎用フィルターが装着できるのは便利だろう。
さらにホットシューを備えたことで、外部ストロボとの同調による高度なストロボ撮影も可能になっている。シューにはオプションの外部ビューファインダー(同2万3100円)も装着でき、スナップ撮影時に威力を発揮しそうだ。外観のいいアクセントにもなる。
有料のカスタマイズサービスも用意した。レリーズボタンの重さを微調整する「レリーズボタンアジャストサービス」(同3150円)と、2台以上のユーザーを対象にAEとAWBの個体差を近づけるよう微調整する「AE/AWBアジャストサービス」(同4200円)、レンズ鏡銅正面のレンズ銘書きをブラック仕上げに変更する「レンズネームリング交換サービス」(同2100円)の3種類。
ネームリング交換は「マクロ時、被写体に写り込む場合があるのを嫌がるユーザーもいるから」という。今後も要望を聞きながら、サービスを拡充していく方針だ。
「長く使ってもらえるカメラに」
「これがGRのデジタル版と言えるようなものができそうだ、という話が上がってきた時、私は小躍りして喜んだ」──同社の坂巻資敏・常務執行役員・パーソナルマルチメディアカンパニープレジデントは都内で開かれた発表会でこう話し、「お待たせした分、優れた物になった」と胸を張った。
GR DIGITAL待望論は以前から根強かったが、同社は「今こそ世に出すタイミング」と見る。国内デジカメ市場は新規購入から買い換え・買い増し中心に移りつつあり、「持つ意味・持つ価値のあるデジカメでないと市場から選ばれない」(湯浅事業部長)。
市場の成熟化で「本物志向」も高まり、GRのコンセプトが十分に受け入れられる素地が整ったとの判断だ。坂巻常務は「1~2年早ければ普及機種に埋もれてしまい、遅ければ一眼レフなどの高級機の後塵を拝することになっただろう」と語る。
GR DIGITALは「2~3年はそのまま変えない」(湯浅事業部長)という方針を掲げており、製品サイクルが目まぐるしいデジカメとしては異例の製品として世に出ることになる。「まじめなリコーが精魂込めて作った。長く使ってもらえると思う」(坂巻常務)
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