レビュー

手になじむ曲線デザインの光学4倍ズーム機――「IXY DIGITAL 800 IS」(2/5 ページ)

倍率アップしたレンズと強力な手ブレ補正機構

 背面の電源ボタンを押すと、レンズがせり出し、1秒強で撮影スタンバイになる。レンズは、従来の光学3倍ズームからテレ側の焦点距離がやや長くなり、35ミリ換算の焦点距離が35~140ミリ相当の光学4倍ズームを新採用している。

photo より小型のCCDを採用したことで、昨年の「IXY DIGITAL 600/700」とほぼ同じサイズを維持しながら、ズーム倍率を4倍に拡張した

 最近はコダックや松下電器産業、リコーの製品などワイド対応の薄型デジカメが目立ってきたが、IXY DIGITAL 800 ISの場合はワイド側ではなくテレ側の焦点距離を拡張した。メーカーの人によると、ワールドワイドの市場ではワイド側よりもテレ側が重要視されるとのこと。それに、ワイド化には技術的な困難もある。

 市場のニーズや製品の位置付け、画質やボディサイズとのバランスを考慮して、まずはワイド化ではなくテレ化を選択したのは、キヤノンらしいといえばキヤノンらしい。他社のワイドな薄型コンパクト機が今以上に普及すれば、将来的にはワイドなIXY DIGITALが登場するかもしれない。後出しじゃんけんができるのはキヤノンの強さである。

 IXY DIGITALシリーズとして初搭載した光学手ブレ補正機構(IMAGE STABILIZER=IS)については、その効果を十分に確認できた。試しに、ちょうど手元にあった手ブレ補正対応の最新コンパクトデジカメ6台を同一条件でテストしてみた。ワイド側で1/15秒のシャッター速度を使った際、90%以上の確率でブレが生じなかったIXY DIGITAL 800 ISは、その6台中では第2位の成績だった。

 手ブレがしにくいのは、光学手ブレ補正機構の働きはもちろんだが、加えてボディが比較的大きくて重いことも一役買っている。仮に機械の性能が同じだとしても、ボディが持ちやすく、シャッターボタンが押しやすい機種ほどブレにくいのは言うまでもない。

photo 手ブレ補正のモードは、メニュー画面から「入/撮影時/流し撮り/切」を選択できる。他社製品のような手ブレ補正の専用ボタンはない。ひんぱんに切り替える機能ではないので、このほうが合理的だ
photo 最低感度のISO80で撮影。シャッター速度は1/10秒の低速になったが、手ブレ補正機構の効果で、ぶれずにシャープに写った
photo 感度はISO80で、シャッター速度は1/25秒。この速度なら、たとえ手ブレ補正がなくてもぶらさずに撮ることは可能とはいえ、心理的な安心感が強くなる
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