レビュー
グッドバランスのメモリプレーヤー「CREATIVE ZEN V」(3/3 ページ)
付属するヘッドフォンは「VISION:M」などに付属する製品と同じくバーの長いタイプ。本製品と組み合わせて試聴してみると、低音が響きすぎる印象はあるものの、同社製品らしく落ち着いた感じのサウンドを奏でる。目立ったクセは見あたらず、ソースを選ばすに利用できそうだ。
中域から高域にかけてのヌケはやや物足りない気もするが、同時に発表されたインナーイヤーヘッドフォン「Creative ZEN Aurvana In-Ear Earphones」を組み合わせてみたところ、印象は劇的に変わった。付属品と9800円(直販価格)の製品を比べること自体が酷なことなのは十分に承知しているが、ポータブルオーディオプレーヤーにおいてヘッドフォンが占めるウェイトの高さを改めて感じさせた。
このほか、本製品はライン入力からのダイレクトレコーディング機能と内蔵マイクでのボイスレコーディング機能なども備えており、ポータブルオーディオプレーヤーとしては十分すぎる機能を備えている。また、Windows DRM 10に対応しているので、今秋の開始が見込まれている定額制音楽配信が利用可能なのもメリットだ。
「グッドバランス」のメモリプレーヤー
本製品の価格は2Gバイト版が1万5800円、1Gバイト版が1万2800円(いずれも直販価格)で、カラー液晶を搭載した小型メモリプレーヤーとしては非常にリーズナブルな価格設定だ。グリーンやオレンジを差し色にしたポップなデザインは好みが分かれるかも知れないが、ポータブルオーディオプレーヤーとしては十分な機能と使い勝手を備えている。
機能的にはこれまでに発売された同社製品のスペックを踏襲しており、目新しさには欠けるかも知れない。しかし、コモディティ化の進むこのジャンルにおいては、突出した機能を搭載するより、「小型軽量」「カラー液晶」「価格競争力」といった各要素をバランスよく備えている方が市場に歓迎されやすいのが現状だ。本製品はグッドバランスのメモリプレーヤーと呼ぶにふさわしい。
ただ、気になるところもある。楽曲転送/管理ソフトとして用意されている「Creative メディアエクスプローラー」と「Creative MediaSource プレーヤー/オーガナイザー」は高機能ではあるものの、操作が煩雑であるように感じられることだ。細部を見てみれば腐心の跡もうかがえるが、「iTunesなみの直感的な操作が可能か」と問われると軍配は後者に上がるだろう。
とはいえ、価格面も含めてポータブルオーディオプレーヤーに求められる各種の要素を高い次元でまとめているのは事実。ライバルの“巨人”アップルコンピュータがメモリプレーヤー市場において、2005年9月のiPod nano発表から沈黙を守っているのは気になるところだが、市場活性化のためにも、同社には今後も一層の奮起を期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
3
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
4
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
5
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR