レビュー
堅実な成長を遂げたデジ一眼――キヤノン「EOS 40D」(4/9 ページ)
ライブビューでのマニュアル撮影時は、そのままで撮影するより、拡大表示するとピントがあわせやすい。拡大表示をするには本体背面右上のAFフレーム選択/拡大ボタンを押すと、AFポイントを中心に5倍、10倍と画面が拡大する。
画面拡大でMFはやりやすいが、結果的に10倍まで拡大してピントを合わせ、再び1倍表示にして全体の構図を決めて……という流れになるため、とっさの撮影や高速で動く被写体を撮影するのはほぼ不可能だ。ブツ撮りや風景、花といった静物撮影で威力を発揮するだろう。
三脚を立てて撮影する場合にも便利。ファインダーをのぞき込まなくても液晶モニターで構図、ピントを確認できるので、風景撮影にも適している。ライブビューでは撮影情報も画面に表示されるので、表示パネルをのぞき込む必要もない。ただし、ドライブモードやホワイトバランスなどは常時表示されないので、そうした場合はINFOボタンを押すことですべての撮影情報が表示される。
ライブビューでは、ミラーアップの状態から撮影するため、通常よりもシャッターを切ったときの音は静かになる。40Dには3つの静音モードがあり、メニューの「ライブビュー機能設定」の「静音撮影」から選択できる。「モード1」は通常のライブビュー撮影で、「モード2」ではシャッターボタンを全押しした瞬間はカメラの動作が止まり、わずかな音がするだけでシャッターが切れる。シャッターボタンから指を離すとシャッターチャージが行われるため、最終的にはモード1と同じぐらいの音はするのだが、シャッターを切った瞬間の音は非常に小さい。
このモード2、あまり使う場面は多くはないが、たとえば学芸会で子供の演技を撮影しようとしたとき、静かなシーンではモード2で撮影し、そのまま全押しし続け、舞台の音量が大きくなったときに指を離せば、シャッター音が舞台を邪魔にすることがない。
静音撮影の「しない」は、TS-Eレンズで上下方向のシフトを行うとき、エクステンションチューブを使用するときには必ずこの「しない」に設定する必要があるようだが、そのほか、ストロボ撮影時には自動的に「しない」になる。
ライブビューは、ハイアングル、ローアングル撮影でも威力を発揮する。こうした撮影ではMFは難しいが、AFも可能なので、AF-ONボタンを活用すれば簡単に撮影できる。
ライブビューに関してちょっと気になったのが、ライブビュー中にメニューボタンを押すとライブビューが解除されてしまい、メニュー表示を消してもライブビューに復帰しない点。ライブビューが解除されるため、メニューを表示するたびにミラーダウンし、メニューから設定した後またライブビューにするとまたミラーがアップして……とミラーがバタバタ動く。メニューを押してもライブビューが解除されないと使いやすそうだ。
また、最大の問題点ともいえるのがバッテリーの持ち時間が一気に減ってしまうことだ。40Dの撮影可能枚数は、フラッシュを使わなければ1100枚(CIPA規格)の撮影が可能で、実際、1~2泊の旅行程度ではビクともしないぐらい電池が保つ。
ところがライブビューを使うと、撮影可能枚数は約170枚と一気に少なくなってしまう。頻繁にライブビューを使うのであれば予備バッテリーは必須だろう。
新機能充実の堅実なカメラ
最近のデジタル一眼レフカメラでは標準となってきている機能であるダストリダクション機能も搭載。内部にホコリの発生を抑制する素材を採用し、ローパスフィルターには帯電防止処理をすることでホコリの付着を抑制。さらにローパスフィルターを超音波振動させゴミやホコリをふるい落とすことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
8
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
9
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
10
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR