今日から始めるデジカメ撮影術
第105回 秋と散歩とマクロの関係(2/4 ページ)
APS-Cサイズの撮像素子を搭載するデジタル一眼レフで被写体との距離が50センチの場合、「絞り値 F4 被写界深度 約6.5センチ」「絞り値 F8 被写界深度 約13.5センチ」である。コンパクトデジカメとは全然違う。6.5センチだから、ちょっとした花だともう一部にしかピントが合わない。
これが撮影距離が30センチだと、「絞り値 F4 被写界深度 2.3センチ」なのだ。ピントを合わせた位置の前後合わせて2.3センチ。実際には被写界深度は手前に浅く奥に深いので、ピントの合った位置の手前1.1センチから、奥1.2センチまでしかピントが合わないのである。
望遠にするとさらにピントの合う範囲が狭くなる。
ただし、被写界深度というのは大雑把にいうと「大きくプリントしたとき、ピントが合っているように見える範囲」のことであって、L判にプリントするときや、パソコン上でウインドウサイズに合わせてみるときなどはそこまでシビアにはならない。もっとアバウトに考えていい。ただ、マクロ撮影、つまり被写体との距離が近い撮影ほど、被写界深度は浅くなると思えばいい。背景をうんとボカしたければ、少しでも望遠にして撮影距離を縮める。
ただしこれは諸刃の剣。ピシッとピントを合わせたら、1カ所にだけピントが合って背景がうんとボケたきれいな写真が撮れるけれども、ピントが少しでも外れたら、ピンボケ写真になる。
逆に、被写界深度が浅いだけが写真じゃない。撮るときに「この花のここからここまでにピントを合わせたい」という感じで被写界深度をコントロールしたいこともあるし、キリッシャキッとした写真を撮りたいときはある程度絞った方がいい。
実際に絞り値と写りの違いを見てみよう。これは150ミリのマクロレンズで撮影した写真。
F2.8だと全体がほわっとボケた柔らかい写真に、F8だと花全体にピントが合ったくっきりした写真になる。F14まで絞り込んでしまうと、ちょっと背景がジャマになるかな。
あとはどんな雰囲気で撮りたいか、背景はどうか、というところを踏まえて、自分で絞りを決めるのである。
なお絞りを絞るとその分シャッタースピードが遅くなり、気象条件や日陰か日向かによっては、ちょっとした風による被写体ブレも気にしなければならなくなる。そういうときは、感度を上げたり、風がやんだ瞬間をみはからって撮るべし。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
2
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO、PCのバックアップと電源オフ呼びかけ VPS利用者に きょう正午の攻撃予告受け
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
7
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
8
Apple、「iPad mini」を大幅刷新 8.5インチOLEDとA20 Pro搭載、防水にも対応 11万9800円から
-
9
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR