山本浩司の「アレを観るならぜひコレで!」Vol.42
画質と録画機能が魅力、日立「P46-XP035」で観る「天使と悪魔」の美しき宗教画(1/2 ページ)
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昨年の各社の大画面テレビをふかんして、とくに印象に残ったのが日立製作所の“Wooo”だったと本田雅一さんが連載で触れておられたが、まさにわが意を得たり、ぼくも同じ思いを抱いていた(→2009年の薄型テレビ、2010年の薄型テレビ(前編))。
液晶とプラズマの両面展開を図る日立“Wooo”は、昨年の春夏モデルから「できる録画テレビ」をキャッチフレーズに、すべてのモデルに250GバイトのHDDとカセットHDD用「iVポケット」を用意した。秋冬モデルからは内蔵HDDの容量を500Gバイトに増量、8倍録画の「XcodeHD」を使うことで、内蔵HDにハイビジョン放送の400時間録画を実現した(スタイリッシュな超薄液晶タイプUT800シリーズのみ春からの継続発売、HDDの容量は250Gバイトのまま)。
ここでは、画質向上が著しかったプラズマ機「XP035」シリーズにフォーカスしてその魅力ポイントについて語ってみたい。
本シリーズは、春夏モデルの「XP03シリーズ」同様、50V型、46V型、42V型のフルHD(1920×1080ピクセル)機と42V型のHD(1024×768ピクセル)機の4機種で構成される。というか、XP03シリーズとの違いは内蔵HDDの容量だけで、採用された表示パネル、信号処理回路、スピーカーなどはまったく同じだ。採用されたパネルは4万:1のハイコントラストを誇るパナソニック製プログレッシブ・タイプ(HD機のP42-HP035Hは3万:1)。
ただし、「ピュアカラーフィルター」と呼ばれる前面フィルターは日立独自のもの。透過率が高く、色分布特性に優れるこのフィルターの採用で、HDTV国際規格比125%という広い色域が実現されている。たしかに本シリーズでは心ひかれる鮮やかな色が再現されており、透明度の高い青や深みのある紅、瑞々しい新緑の表現などはかつて見たことのないフレッシュなもの。「ハリウッドカラーリマスター」の濃厚なフィルムルックがウリのパナソニックの「V1シリーズ」とは明らかに異なる画調だ。
部屋の照度環境とコンテンツの特性に合わせて、オートマティックに日立が考える高画質に最適化してくれる「インテリジェント・オート高画質」機能の出来もよい。テレビ本体に取り付けられた照度センサーによってその部屋の照度と照明の種類(色温度。昼光色か電球色か)を検知、映像信号の輝度レベルと番組のジャンル情報をモニターし、日立オリジナルのアルゴリズムに従ってその入力データを解析、自動的に最適画質をリプロデュースするというもの。照度環境とコンテンツの性格に応じて、コントラスト、黒レベル、色温度、階調、彩度、鮮鋭感などが制御されるが、そのサジ加減がうまく、これならどんな明るさの部屋でもどんなコンテンツでも安心して楽しむことができると思った。
ところで、昨年の大画面テレビの潮流として録画機能付きモデルの隆盛が挙げられるが、その先鞭をつけたのは、いうまでもなくWoooである。では、HDDをテレビに内蔵するユーザー・ベネフィットとは何か。それは使ってみればすぐ分かる。「録画」という主体的行為に対する心理負担が限りなく小さくなることである。Woooのリモコンの左下には赤丸が付けられた録画ボタンがあり、放送番組を観ていて「あ、この番組は保存しておこう」と思ったら、このボタンを押せば瞬時に録画が開始され、2度押しすれば番組終了と同時に録画も終わる。もちろんその状態で他局の番組をザッピングできるわけで、急に録画を思い立ち、BDレコーダーのリモコンを探してオロオロすることに比べると、まさに快適さこのうえなし、である。
また番組を録りためていくと、今度は消去するときの心理負担が大きくなるが、Woooのメニューの中には一括削除の項目があり、「複数選択削除」と「全番組削除」を選ぶことができ、該当番組をサクサクと快適に消していける。他社の録画機能付きテレビは、そのほとんどが複数削除ができない。その点、Woooの消去時の使い勝手のよさは抜群だと思う。
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