今日から始めるデジカメ撮影術
第145回 ポートレートとレンズの関係(1/3 ページ)
夏も終わり、お散歩が楽しい季節になってきた。だから今回はポートレート三昧。デジタル一眼を手にしたならポートレートを撮ろう、一眼らしい単なる記念写真じゃないポートレートを撮ろう、という話だ。
どうせならポートレートが楽しいレンズをつけてそれらしく撮ってみたい。
ポートレートは明るいレンズがお勧め
まず持って行くレンズを決めよう。大事なのは焦点距離。基本中の基本ということで、ズームレンズを使って顔の写りがこれだけ違うという話から。
同じ顔だけど、立体感が違う。広角だと顔の真ん中がぐぐっと前に出てきて、ちょっとゆがんで写るし背景も広く写る。望遠だと顔がかなりフラットな感じになる。標準とはよくいったもので、これがかなり見た目の印象に近い。だから人を撮るなら、標準から中望遠あたりがいいのだ。
広角レンズを使うときは、その広角感を生かして、背景を広く入れたり、アングルを変えたりすると面白くなる。
でもさっとスナップ写真を撮るなら標準域で。次は絞り値だ。
同じ位置で撮っても、絞り値が違うとこれだけ雰囲気が変わる。絞り込むと背景の街がかなりはっきりしてきて、街中で撮った感が出る。絞りを開くと背景のボケが大きくなって、彼女が浮き出てくる。これはマイクロフォーサーズのカメラで撮ってるけど、APS-Cサイズの一眼レフだともっと背景が大きくボケる。
だからポートレートを撮るときは絞りを開ける明るいレンズが欲しい。でもズームレンズでそういうのはない。仮にあったとしても聞いたこともないような値段と大きさである。よって、軽くて明るい標準域あたりの単焦点レンズをひとつ持つべし、ってことなのだ。
絞りを大きく開いて撮ると、ピントの合う範囲が狭くなる。だから背景がボケるんだけど、その代わり、ピントがシビアになる。ちゃんとピントを合わせる場所を狙うべし。
基本は「手前側の目」だ。特に意図がない限りそこに合わせるといい。もはや「顔」という漠然とした広い範囲ではおいつかないのである。顔のアップを撮るならなおさらだ。
明るいレンズのメリットはもうひとつある。絞りを開くとその分シャッタースピードを上げられる(あるいはISO感度を上げなくて済む)ということ。例えば室内で撮るとき。
どちらもF1.8で、1枚目は外光が当たる感じで撮ったのでISO400で1/250秒、2枚目は半逆光なので1/60秒。これが標準ズームだと絞りを開放にしてもF3.5なので、シャッタースピードがそれぞれ1/60秒、1/15秒と落ちちゃうからね。
というわけで、手頃な明るいレンズを1本持つべし。今回はほとんどの写真をパナソニック「DMC-G3」と「LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.」、もしくはニコン「D7000」と「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」「Ai AF NIKKOR 50mm f/1.8D」という明るい単焦点レンズで撮ってみたのだ。
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