今日から始めるデジカメ撮影術
第149回 雪と氷と光の関係(2/3 ページ)
雪のある寒いところで撮る
冬こそ寒い場所へ。というわけで、こんなところへ行ってみた。
雪国ではないけれども、中山道の宿場である「奈良井宿」。上の写真でわかるとおり、「木曽路はすべて山の中である」のフレーズ(by 島崎藤村)で有名な通り、山に挟まれた狭い土地で、左手に見える山のふもとあたりが宿場街。標高は950~960メートルと木曽路の宿では一番高地にあり、鳥居峠を控えてここで宿泊する旅人が多く、大変に栄えたという。
そんな頃の街並みが多く保存されている地区であり、駅からも近く、冬だけれども観光客がそれなりにいてびっくり。すみません、もうちょっと落ち着いた感じかと思ってました。
上の写真でわかるとおり、積雪は数センチ程度な上、人が通るところはきれいに雪かきされている。ちょっと脇にはいってもこんなである。
だがしかし、それも撮り方次第。上の写真は普通に立って目の高さで撮った写真。これをしゃがんで少しローアングルにしただけで雪国っぽくなるのだ。
ローアングルで撮ると雪かきで脇に盛り上げられた雪が手前に入るので、構図に占める雪の面積が多くなるのである。もうひとつ鳥居の写真も。
さて雪景色で注意すべきは、2点。ひとつは露出。もうひとつはホワイトバランス。
構図に占める雪の量が多いと、雪は白くて明るいので、カメラは露出を絞りたがる。よって妙に暗い写真になりがち。
さらに、日向で陽射しを浴びた雪を撮るときはホワイトバランスはオートのままでまず問題は無いけど、日陰になるとめいっぱい寒々としてくれる。もともと日陰は色温度が高い(青っぽい)上に、雪は白いので青っぽくなるとやたら目立つ。
極端な例をひとつどうぞ。
円筒形の氷に雪が積もってる感じ。青くて暗い。日陰だからよけいに陰影がなくて暗い。まずは露出補正。+2まであげてみた。
雪の白くて明るい感じを出すにはちょっと強めに上げた方がいい。でも+0.7くらいで止めておくべきか、+2まで上げちゃうかは微妙なので、すぐに露出補正できる状態にしておいて画面でチェックするか、露出の異なる写真を同時に複数枚撮影する「オートブラケット」機能があればこれを使うのがよい。
さらに色を調整。ホワイトバランスをオートではなく「日陰」にする。
少し青みが抑えられた。こんな感じだけど、まだ青いと思ったら、カスタムホワイトバランスを使ったり、色温度を高め(6500K~7500Kの間くらい)に指定するとよし。もうちょっと普通の構図だとこんな感じ。
逆に日向だったり雪が少なめの構図だと、日陰モードでは赤っぽくなりすぎるので、ホワイトバランスはオートをメインにしつつ、必要に応じて変更すると考えるのがいいだろう。
観光ルートからちょっと離れた人があまりこないポイントを見つけると、あまり踏み荒らされてなくて雰囲気があって楽しい。ここは二百地蔵と呼ばれる地蔵尊が集められたところ。ほんのりと雪が残ってていい感じなので、しゃがんでローアングルで。
こちらは江戸時代の旧中山道の杉並木。一部だけ残っていた。
並木道は少し望遠気味で撮ると並木の密度が濃くなってよい感じになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
今日から始めるデジカメ撮影術
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR