野村ケンジのぶらんにゅ〜AV Review
「TripleFi 10」とはキャラが違う? クアッドBA搭載の新フラグシップ「UE900」(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
「TripleFi 10」とはキャラが違う
さて、肝心のサウンドはいかがなものだろう。一聴して驚いたのは、「TripleFi 10」とは大きくキャラクターが異なっていることだ。はつらつとしてキレの良い、パワー感のある音色傾向だった「TripleFi 10」に対し、「UE900」は解像度の高さやニュアンス表現のていねいさが際立っている。空間表現もだいぶ異なっていて、音が大きく、それでいて自然に広がっていく印象だ。そう、キレの良さは相変わらずだが、クラスがステップアップしたかのような、上質でジェントルなサウンドを聴かせてくれるのだ。
例えばアコースティックギターなどは、カッティングの力強さが手に取るように分かるうえ、胴なりの響きがとても心地よく感じられる。とはいえ、けっして付帯音が多いわけではなく、あくまでも本来の音色そのままで、楽器の持つ響きの美しさにフォーカスを当てているといったイメージ。タムやスネアなどは、かなりの生々しさだ。また、高域の倍音成分のそろいが良いのだろう、女性ボーカルもリアルな音色で、かつのびのびとした歌声を楽しませてくれる。ことリアリティーに関しては、かなりのレベルといえる。このあたりは、カスタムイヤーモニターをも手がけるUltimate Earsの面目躍如、といったところだろう。
一方で、わずかに気になったところもあった。ハードロックなどを聴くと、ややインパクトに欠けるきらいがあるのだ。低域の解像度感はかなり高いし、ボリュームも必要十分に確保されているのだが、いまひとつグルーブ感に欠けるような気がする。このあたりは、「TripleFi 10」が最も得意としている部分だったので、筆者が意識しすぎているのかもしれない。単にエージングが足りない可能性もある(もし今後大きく音が変わるようであれば追加でリポートしたい)。いずれにしろ、音質に関してはかなり上質なレベル。リアルな音色傾向も含め、なかなかに魅力的なサウンドといえるだろう。
| 音質評価 | UE900 |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い---○-きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー----○ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調---○-フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視---○-質感重視) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
野村ケンジのぶらんにゅ~AV Review
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
個人向けGeminiのモデル選択が厳格化 無料ユーザーが使えるのは「Flash-Lite」のみに
-
2
「Androidのマイナンバーカード」提供へ 20日から 物理カードなしでも本人確認など可能に
-
3
「OpenAIの文化は壊れている」──安全性報告書を統括した従業員が退社し、寄稿
-
4
タイムズカー漏えいで集団訴訟の動き、登録3000人弱 呼び掛けた弁護士に聞いた──「謝罪で済む案件ではない」
-
5
日経社員のGoogle Workspaceに不正ログイン 1646人分の個人情報漏えいか
-
6
再び浮上した「クレカ表現規制問題」 クリスタやpixiv FANBOXの騒動からマンガ家が感じた不安と焦り
-
7
「アバハウス」全顧客の情報漏えいか 会員・受注DBに不正アクセス 「不審な返金メール届いた」報告で判明
-
8
日経社員アカウントからなりすましメール9000件 「Microsoft 365」に不正ログインか
-
9
ドコモ、一部のユーザー情報をGoogleに無断送信 1万6000件でRCSの同意画面出ず
-
10
第一生命に不正アクセス 従業員情報12万人分漏えいか 退職者も対象
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR