ITpro EXPO 2013 レポート
「ももクロ」人気の理由をビッグデータで解明――モノノフの“草の根の強さ”明らかに(2/2 ページ)
ブレイクのきっかけとなったのは「2009年7月20日」
ももクロがブレイクするきっかけになったのはいつだろうか。ホットリンクと東京工業大学高安研究室の共同研究によれば、ネット上での口コミ件数が「指数関数的に増え始めた」のは「2009年7月20日」だったという。
そのころはちょうど、インディーズデビューシングル「ももいろパンチ」の2週間前。「デビューの時に伸びるのはある意味当たり前だが、インディーズデビューの時点ですでに口コミが指数関数的に増え始めていたのは、彼女たちがアイドルとして何か“持っていた”のかも」と吉岡さんは話す。
ももクロブームに陰りのきざしも?
だが、そんなももクロブームにも陰りの兆候がみられるという。泉さんによると、アイドルグループに関するブログエントリの増加率が前月比5%増を切ると「“人気グループ”とは言えなくなる」データがあるという。「ももクロに関するブログエントリ数はここ数年で増え続けている。ただ最近では伸び率が鈍化し、5%の危険水域に近づきつつある」
AKB48も2009年に「危険水域」に入り、その直後に「AKB総選挙」を実施して回復したという。「もしかすると今が、ももクロにとって“テコ入れ”が必要になるタイミングなのかもしれない」と泉さんは指摘する。
「ももクロは今、初期のコアなファンにものすごくサポートされている。今は、新たなファンの輪を広げるための施策の打ちどころなのかもしれない」(泉さん)
ももクロファン(通称「モノノフ」)の特徴は、特定のメンバーでなくグループ全体を応援するファン(いわゆる“箱推し”)が多いことだという。「AKB48は危険水域に入りかけた時、総選挙によって特定のメンバーのファンを増やして再び関心を高めた。ももクロも、個人推しのファンを増やす施策を行えば今以上にヒットできるのでは」(泉さん)
一方、内山さんは「こうしてソーシャルメディアでデータを見るのは、(AKB48プロデューサーの)秋元康さんが持つ“肌感覚”を得るのと同じこと」と話す。「データを分析すれば、誰でも秋元さんと同じように『このグループ、テコ入れしないとまずいんじゃないか』という肌感覚を得ることができる」(内山さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
8
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
9
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR