フルチェンジした2代目は破格の高画質 「PowerShot G1 X Mark II」(2/4 ページ)
コンデジとしては破格の高画質
では画質。
初代G1 Xと同じ1.5インチのセンサーであるが、前述したように初代G1 Xに比べると有効画素数が少し少ない。なぜか。
レンズのイメージサークルがちょっと小さいのだ。だからこのサイズで24~120ミリ相当なんていうおいしい画角を実現できたのだろう。
アスペクト比が4:3の場合、G1 Xの4352×3264に対し、Mark IIは4160×3120と少しだけ画素数が少ない。でもイメージサークルが小さい分、アスペクト比を変えても画角があまり変わらないというメリットもあり、3:2にすると4352×2904と横幅が少し広くなるのだ。
G1 X markIIはマルチアスペクトを楽しめるカメラなのである。
16:9、3:2、4:3、1:1、4:5という4種類のアスペクト比が用意されているので切り替えて撮る楽しさもある。普通のカメラは4:3をベースに上下をトリミングして3:2や16:9を作ってるのだけど、G1 X markIIはちょっと違うのだ。
実写するとこんな感じ。
4:3のときより16:9や3:2の方が微妙に左右の画角が広いのが分かるかと思う。少しだけなんだが、トリミングで画角を変えられるよりはこっちの方がずっと気持ちよく撮れるというもんだ。
イメージサークルが少し小さくなった分、35ミリ換算が約1.92倍と、マイクロフォーサーズ(2倍)と近くなった。マイクロフォーサーズよりちょっと大きなセンサーを積んだズームコンパクトと思えばいい。
シャッタースピードは最高1/4000秒とコンデジとしては非常に高速だし、絞りもF16まで絞れるし、ISO感度もISO12800まで上げられる。ISO12800においても高感度時のノイズが抑えられており、さすがキヤノンといったところ。
基本性能はコンデジとしてはものすごく高く、レンズ交換式カメラなみ。これは何気に素晴らしい点だ。
このようにG1 X markIIはコンパクトながらクオリティ重視のマニュアル撮影系カメラであるが、Powershotならではの撮影機能も取りそろえている。
ハイライト部をおさえるダイナミックレンジ補正やシャドウ部を持ち上げる暗部補正、NDフィルタは持ってるし、FUNCメニューもPowershotと同じだ。撮影モードにはシーンモード、クリエイティブフィルターに加えて、Powershot Nで有名になったクリエイティブショット機能を搭載。シーンモードには星空モードやウインクセルフタイマーなどもある。
クリエイティブショットは1回のシャッターで3枚撮影し、自動的にデジタルフィルターをかけたりクロップして構図を変えたりして雰囲気のある6枚(うち1枚はノーマルだが)の写真を自動的に作ってくれる機能である。Wi-Fi機能も内蔵。NFCにも対応した。
ライバルなしの存在
ともあれ、G1 X MarkIIがターゲットとするのはハイクオリティな写真を撮りたいハイエンドユーザー。特にパシャパシャ気軽にスナップを撮る人よりは、もうちょっとじっくり撮りたい人に向いてると思う。別売りの外付けEVFもつけて。そういう人にとって、このクオリティは素晴らしい。
細かい事いうと、AFの精度や速さはもうちょっと向上させて欲しいし、このクラスのカメラならEVFは内蔵すべきだと思うし、操作系も鏡胴周りのリングに頼りすぎかなとも感じる。その辺、個人的に残念な点。
けれども、このクラスにはライバルがいないのだ。
1インチセンサーを搭載するソニーのDSC-RX100は小さくて軽いが細かいマニュアル系操作はあまり得意じゃないし、G1 Xより大きなイメージセンサーのコンパクト機はみなレンズが単焦点で、24~120ミリ相当でワイド端がF2.0なんて破格な製品はないのである。
それでいてコンパクト(といっても500グラム以上あるので重量感はあるが)となれば、一眼レフのセカンドカメラとしても、レンズ交換式カメラはイヤだなって人の普段使いカメラとしてもイケる。そんなカメラであることに間違いはなかろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR