センサー付き眼鏡「JINS MEME」11月5日発売 リアルタイムに疲れや眠気を可視化 スポーツ・医療でも活用
ジェイアイエヌは10月14日、まばたきや体の動きを取得するセンサー搭載の眼鏡「JINS MEME」シリーズ第1弾製品として、ウェリントンタイプ「JINS MEME ES」とスポーツサングラスタイプ「JINS MEME MT」の2モデルを11月5日に発売すると発表した。価格はそれぞれ3万9000円と1万9000円(税別)。
眼鏡としてのデザインや機能はそのままに、独自開発の3点式眼電位センサーを眉間部に(「ES」のみ)、加速度やジャイロをとる6軸センサーを右耳上に搭載し、まばたきや視線移動、体の動きや傾きなどを取得する。データはBluetoothでスマートフォンに送られ、アプリを介してオフィスワークやスポーツに活用する。
基本となるライフログアプリ「JINS MEME App」は、目の動きを分析して精神状態を示す「アタマ年齢」、頭の動きや姿勢から活動量や体の安定を示す「カラダ年齢」をリアルタイムに算出。疲労度や体調を知る目安としてトラッキングし、最適な生活リズムや休息のタイミングを知るツールだ。
ウェアラブル端末の多くは歩数や脈拍などをとり、状態を記録することを目的としている製品が多いが、「JINS MEME」の特徴は常に目と体の動きをとり、具体的な生活改善やパフォーマンス向上に対する提案につなげること――と田中仁社長は話す。重さは「ES」が約36グラム、「MT」が約45グラムと通常の眼鏡とほとんど変わらず、「アイウェアを本業にしてきたからこそ開発できた、日々身に付けることを前提としたウェアラブル端末」と自信を見せる。
「JINS MEME App」のほかに、体のバランスからランニングフォームを可視化し、改善点をアドバイスするランナー向けの「JINS MEME RUN」、効率のよい体幹トレーニングをサポートする「CORE TRAINING」(1月配信開始予定)、目の動きで眠気や疲労度を測定し、ドライブ中の居眠りを注意喚起する「JINS MEME DRIVE」――などのアプリをラインアップする。音楽やアートなどのエンターテインメント分野でも12月に新たな発表を予定するという。
ゲストで登壇した元陸上選手の為末大さんは「なんとなく分かっていたことが明確に数字になることで、改善のサイクルを早められそう」とアスリートの視点で興味を示す。トップアスリートが陥りがちなオーバートレーニングを防ぐ手段、体のメンテナンスと同じくらい大切だが数値で示しにくい、メンタル面の落ち着きや安定を示す手段になれば――と今後の広がりに期待したいと話した。
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター橋本健史准教授などと共同で研究開発を進めており、研究者・アプリ開発者との連携は今後も広げ、深めていきたいという。学術研究者向けには「JINS MEME ACADEMIC PACK」を販売し、開発者向けにはSDK/APIを提供するなど、個人・法人問わず「JINS MEME」に関わるプレイヤーを増やし、オープンイノベーションを進めていく。
川島教授は、開発当初から5年以上に渡りプロジェクトに関わっており、「最初は夢のような話だった、ようやくこの日を迎えることができた」と感慨深げに語る。健康増進やスポーツ支援だけでなく、先制医療やリハビリテーション、認知症予防など、超高齢者社会を見越してさらなる活用を目指すという。
田中社長は「全世界で600万本程度の眼鏡を販売しているが、5年程度をめどにすべてにセンサーを標準搭載する世界を作りたい」と夢を語り、「2015年の“メイド・イン・ジャパン”の最高峰と自信を持って世界に届ける」と、加熱するウェアラブル製品市場の新たな一石を投じたいと意気込んでいる。
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