「あかつき」軌道投入は「成功期待できる」 予定通りエンジン噴射 「軍艦のように頑丈だった」(1/3 ページ)
「『あかつき』が予定していた軌道に入るということは、たいへん期待が持てる」――金星探査機「あかつき」は12月7日午前、金星周回軌道投入のためのエンジン噴射を完了した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の中村正人プロジェクトマネージャは、同日昼の記者会見で冒頭のように述べ、軌道投入に自信をみせた。2010年の失敗から5年。ラストチャンスをものにした。
あかつきは、金星の大気の運動や雲の形成過程などの観測を目的とした惑星気象衛星で、2010年5月に打ち上げられた。同年12月7日、金星周回軌道に投入する予定だったが、メインエンジンが故障して失敗。まる5年経った今年12月7日、再投入のチャンスを迎えた。
故障したメインエンジンに代わり、出力の劣る姿勢制御エンジンを使って軌道投入に挑戦。午前8時51分から9時11分まで約20分間、トップ側のエンジン4本を噴射した。中村氏によると「エンジンを吹いた方向と噴射量は、予定されたものとほぼ同じ」で、金星周回軌道に投入できた可能性は高い。
「本当は5年前に達成してないといけないはずのことを、今回やっとできたということで、肩の荷を下ろしたような気持ち」――同氏は胸をなで下ろす。
噴射の成功を確認した後、運用管制室のスタッフに「これでわれわれはなすべきことをなしました。Our dreams will come true(われわれの夢は実現するでしょう)」と、誇らしい気持ちで話したという。
今後2日間かけてあかつきの位置をチェックし、軌道投入に成功したかを確認。9日に結果を発表する。今のところ気がかりな事象などもなく、「これは合格したな、という自信を持って、合格発表に臨みたいと思う」。
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