山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」
ソニーの「マルチファンクションライト」は「つながる家電のプラットフォーム」だ!(4/4 ページ)
BGM用スピーカーとしての聴き応えも十分
音楽再生はモノラルスピーカーといえどもBGM的に楽しむ分には十分クリアで聴きごたえのあるサウンドが楽しめた。インターホンやボイスメッセージのデモも体験させてもらったが、しっかりとクリアな声が聴き取れる。広い家屋なら親子でスマホを使って電話をかければいいじゃないかと思うかもしれないが、それよりもどことなく温かみのあるコミュニケーション機能が家族のきずなを意識させてくれるように感じた。
スマホアプリはレスポンスも機敏で、物理リモコンにはない家電を操作する楽しさが味わえる。できればこの次の機会には自宅で試すことができれば、もっとリアルにその便利さが実感できるようになるのではないだろうか。
なお、本機の基本は購入後に長く使うことを前提としたLED照明器具だが、故障が発生した場合はどうなるのだろうか。横沢氏によれば、LEDシーリングライトの部分は10年は持つ計算であり、むしろ先にマルチファンクションユニットが機能面でのアップデートが必要になるだろうという。ソフトウェアのアップデートだけで補いきれない、ハード面での柔軟なアップデートに対応できることも、特にスマート家電にとっては今後の大事な評価のポイントになってくる。
マルチファンクションユニットが搭載するCPUの性能は、今後ファームウェアをアップデートしながら新しい機能を追加、楽しめるよう性能には余裕を持たせて設計されているという。今後もさまざまな機能が加わっていけば、家族全員で使う家電の中心的なプラットフォームになれる可能性も高い。本機の開発を指揮してきた横沢氏はネットワークにつながる家電製品への考え方をこう話している。
「家庭内のさまざまなスマートな家電機器がつながり、新しいライフスタイルを作っていく時代がこれから必ずやってくると考えています。日本ではまだ残念ながら、海外の先進国に比べてこのカテゴリーの製品とサービスが少ないのが現状ですが、私たちメーカーとしてはユーザーのために体験できる場を提供しながら、ネットワークにつながる家電の価値をアピールしていくことが大切だと思います」
具体的な体験価値を提案しながら一歩ずつ実績を積み重ねながら、マルチファンクションライトを基点につながっていく、よりスケールの大きな「スマート家電のプラットフォーム」を構築していくことが、ソニーが本機を開発した真の狙いではないだろうか。その試みと動向には今後も注目していきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
体当たりッ!スマート家電事始め
スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR