ハイレゾ入門機
上位機に迫る機能を持った新エントリー! Astell&Kern「AK70」を徹底解剖(1/4 ページ)
Astell&Kernのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーに、新製品「AK70」が加わる。国内での販売日は7月15日、販売価格は6万9980円(税込)にそれぞれ決まった。ハイレゾ対応のオーディオプレーヤーとしては“エントリー以上/ミドルクラス未満”の価格帯に位置付けられる本機の実力をハンドリングしながら解き明かしていこう。
「AK70」は先代入門機「AK Jr」からどこが変わった?
Astell&Kernといえば、本誌でも以前レビューを紹介した50万円の超ド級フラグシップ「AK380」を筆頭に、ハイレゾ対応オーディオプレーヤーの注目機を数多く発売してきたブランドだ。大半のモデルが10万円を超える価格で販売されているので、入門者にはやや手が出しづらい“高嶺の花”のブランドというイメージもあったが、昨年の中頃にエントリークラスの「AK Jr」が登場。直販サイトなどで7万円を切る価格で販売され、Astell&Kernの音が比較的手頃な価格で楽しめるプレーヤーとして人気を博した。新製品のAK70はAK Jrの後継機となるシリーズのエントリーモデルだ。始めにAK Jrと比べながら、AK70に新しく加わった機能を解説していこう。
ハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤーの中にも、最近はバランス接続やDSDネイティブ再生に対応するモデルが増えている。AK70にも「AK300」などの上位機種が搭載するバランス接続機能が加わったのは喜ばしい限りだ。2.5mm/4極シングル端子なので、従来のAKシリーズの上位モデルとも互換性がある。
AK70の場合、DSDはネイティブ再生ではないが、5.6MHzまでの音源をリニアPCM変換により再生できる(AK Jrは2.8MHzまで)。D/Aコンバーターのチップには「AK120II」「AK100II」にも搭載されてきた実績のあるシーラス・ロジック「CS4398」をシングル使いで搭載。リニアPCMは最大192kHz/24bitまで対応するほか、384kHz/32bitの音源は192kHz/24bitにダウンコンバートになるが、再生して楽しめる。
対してAK Jrは、Astell&Kernの初代ハイレゾ対応プレーヤー「AK100」にも採用されていたWolfsonのDACチップ「WM8740」を採用し、リニアPCMのネイティブ再生は192kHz/24bitまで。192kHz/32bitの音源までがダウンコンバート再生に対応しているが、サンプリング周波数が384kHz、352.8kHzのファイルは再生できなかった。384kHzクラスはまだ対応する音源が多くないので、今のところまだ搭載されていないと困るという機能ではないが、長く愛用したいのであれば変換再生機能だけでも付いているに越したことはないだろう。
またAK Jrのワイヤレス通信機能はBluetoothにのみ対応していたが、AK70ではWi-Fi接続もサポートしている。それはつまり、「AK300」などの上位機種が対応するDLNAコントローラーアプリ「AK Connect」やストア機能が使えるようになったということだ。AK70には内蔵メモリーが64GBと、拡張用にSDカードスロットが1基搭載されているが、ハイレゾ音源が手元に増えてくると、これらのストレージではまかないきれなくなる。そんな時に「AK Connect」アプリがあれば、AK70からホームネットワーク上のNASやPCに保存した音楽ファイルにアクセスしてネットワーク再生ができるようになる。使ってみると便利な機能だ。
ストア機能を活用すれば、AK70単体でGroovers+のサイトからハイレゾ音源をダウンロードして買えるようになる。これが果たして便利な機能なのか、後ほどダウンロード購入を試した結果を報告しよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR