ハイレゾ入門機
上位機に迫る機能を持った新エントリー! Astell&Kern「AK70」を徹底解剖(2/4 ページ)
USBオーディオからのデジタル出力は、意外にもAKシリーズとしてはAK70から初めて搭載される機能だ。DSD音源のUSBオーディオ再生はDoP(DSD Audio over PCM Frames)とリニアPCM変換が選べる。なお、PCに接続してAK70をUSB-DACとして使うこともできるが、インターフェースの規格がUSBオーディオ1.0までなので、再生できる上限はリニアPCMの96kHz/24bitまでになる。
「AK380」から採用が始まった「メタルタッチ」と呼ばれる、どの画面にいてもトップメニュー画面に一発で戻れるセンサー式のボタンが好評を受けたことから、これに近い機能がAK70にも搭載された。3.3型の液晶パネルの表側下の方にある丸い印がセンサーになっていて、これをタッチするとトップメニュー画面にすぐ移動できる。楽曲再生中にトップメニューに移動すると、画面の上部には再生中楽曲のカバーアートが表示される。いままではその画面の大半を「アルバム」「アーティスト」などのメニューアイコンが埋めてしまっていたが、AK70からはメニューアイコンを下に引っ込めて、カバーアートの領域が押し広げられるようになった。800×480ピクセルに高解像度化されたディスプレイのメリットが生きる機能だ。今後はファームウェアの更新により「AK120II」「AK100II」以降の世代のモデルにも順次搭載されていくという。
片手持ちがしやすくなった
先に機能周りの変更点から説明してしまったが、お気づきの通り、デザインがAK Jrから大きく変わっている。スリムで面長だったAK Jrが縦の長さを縮めて、大人の男性の手のひらにすっぽりと収まるような小振りなサイズになっている。質量がAK Jrの98gよりも、AK70が132gと少しアップしているので、手に取るとやや重くなった感じはある。筆者は片手持ちでの操作感がよりスムーズになったので、これは良しとしたい。でも一方でAK Jrのウルトラスリムデザインの方を好む向きがあることも納得できる。
表裏がフラットなデザインのAK Jrに対して、AK70は本体の右側が斜めにカットされたエッジなデザイン。これが片手持ちでの安定感を高めている要因だ。ボリュームダイアルは本体に対して平行に配置していたAK Jrに対して、AK70では「AK380」や「AK240」と同様に垂直にクロスする方向でレイアウトした。ダイヤルも大きめなので、ポケットにいれたままでも操作しやすかった。
カラーバリエーションはアルミのメタリック感を生かした淡いミントグリーン。メーカー的な公式名称は「ミスティ・ミント」だが、照明の色合いによってはアイスブルーっぽくも見える。カラバリはこの1色のみ。昨今はブラックやシルバーなど取りあえず無難な本体色のオーディオ機器が多いので、この“攻めてる”カラーは筆者としては夏っぽいし悪くないと思う。店頭に並んでいても目を引きやすい。でもやっぱり、組み合わせるヘッドフォン/イヤフォンとのカラーコーディネートは悩ましいので、やっぱり無難な色のカラバリもあったらいいと思う。専用ケースでカバーするという手もある。
上位機種にあってAK70にはない機能は、高精度なフェムトクロックのほか光デジタル出力など。「AK300」などが採用する緻密なカスタマイズに対応するパラメトリックイコライザーは本機には搭載されておらず、10バンドイコライザーになる。AK300系のラインアップに対応する専用のヘッドフォンアンプ、「AK Recorder」と組み合わせることはできないが、「AK CD Ripper」には対応している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
8
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR